...評価するだけの雅量に乏しかつた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...一に同大学諸教授の雅量に負う所が少くない...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...ソサイエティーは折り返して百ポンドの金を即座に彼に送ったほどの雅量を示した...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...自身(じしん)の主義(しゆぎ)を実行(じつかう)し得ざる人は人情(にんじやう)の秘密(ひみつ)を会得(くわいとく)し得ざるが故に他を容(い)るゝ雅量(がりよう)を有せず...
内村鑑三 「時事雑評二三」
...雅量の大なる點に於て...
大町桂月 「石田堤」
...そんな雅量を見せそうもないと認めたらば...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...もう少し文学者は雅量がなくてはいかんとありましたが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...願わくならば微笑でもしていて下るほどの雅量を持っていて欲しいということです...
種田山頭火 「鎖ペンを握って」
...なお大政治家たる雅量(がりょう)あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而(しこう)してその己れと異なりたるものを寛容するの雅量に乏しき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...善く調和し得るの雅量を有せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...他の長を認めてこれを公平に鑑別するの雅量をも相当に持っていたらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...高木さんは紳士だからあなたを容(い)れる雅量がいくらでもあるのに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...周囲の事情は雅量に乏しい彼を益(ますます)窮屈にした...
夏目漱石 「道草」
...何んなりと訊いてくれ」猪之助は雅量(がりやう)を示して身を開きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身をもつてそれからそれへ酔歩を移してゆくといふことには何うやら未だ雅量にも堪へられず...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...新人や新思想を容れる雅量はなく...
吉川英治 「三国志」
...大気な人間を容れる雅量のないおひとだ」「では別に何か先生には...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??