...四季常に遊覧の雅人があとをたゝないと言ふ位の地方であつた...
石川三四郎 「半農生活者の群に入るまで」
...かゝる光景(ありさま)は雪にまれなる暖(だん)国の風雅人(ふうがじん)に見せたくぞおもはるゝ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...文墨(ぶんぼく)の雅人(がじん)も多しときゝしが...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...君の祖父君は風雅人だつたといふ...
種田山頭火 「行乞記」
...雅人ハ則紅袖翠鬟ヲ拉シ...
永井荷風 「上野」
...秋は雅人(がじん)の擅(ほしいまま)に散歩するに任(まか)す...
永井荷風 「日和下駄」
...雅人取テ盆松ノ下...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...われわれ雅人と称するともがらには要なき俗手洗いである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...苔の生えるまで永い雨の年月を待つのは雅人のこころとしても...
室生犀星 「庭をつくる人」
...文雅人名録の類に載せられてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...薄手の表紙の画でも書いたような小本なら風雅人の見るもの...
柳田國男 「書物を愛する道」
...この風雅人の旅の日記を見て...
柳田国男 「雪国の春」
...風流雅人のあいだに知られていた...
山本周五郎 「おれの女房」
...あれから何処へ行き着いたか?そこは東叡山(とうえいざん)の北裏にあたる根岸村――土地に住む雅人(がじん)が呼んで曙(あけぼの)の里となす閑静な所でした...
吉川英治 「江戸三国志」
...關東雅人のうちでは...
吉川英治 「折々の記」
...杖をひいて逍遥する雅人(がじん)の影もなかった...
吉川英治 「三国志」
...雅人(がじん)の住居(すまい)でもありそうな茅葺(かやぶき)の家...
吉川英治 「神州天馬侠」
...洛外の滝の本坊にいるという隠操の雅人...
吉川英治 「宮本武蔵」
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