...決して単なる江戸趣味の小天地に跼蹐(きょくせき)しているものではない...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...しつかりとこの小天地の別箇の生活のうちに繋(つな)いでゐなければならぬ...
薄田泣菫 「侘助椿」
...舟中の小天地に居る少數の人類とも戰はねばならぬ」と...
高濱虚子 「續俳諧師」
...芸術は独立した小天地である...
田山録弥 「小説新論」
...緑色に透(す)き徹(とお)った小天地...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私はいわば水中の小天地を窺って...
外村繁 「澪標」
...籠の中の小天地で女と鳴く音(ね)を競うものは必ず斃(たお)れる...
夏目漱石 「虞美人草」
...然し大なる世の中はかゝる小天地に寐ころんで居る樣では到底動かせない...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...九小春の日に温(ぬく)め返された別荘の小天地を開いて結婚の披露(ひろう)をする...
夏目漱石 「野分」
...去年の枯草(かれぐさ)のこれが筐(かたみ)とも見える芥(あくた)一摘(ひとつま)みほど――これが其時の眼中の小天地さ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...「新小説」「文藝倶樂部」「新著月刊」「小天地」といふやうな一流の文藝雜誌に掲載されたものは大凡手に入(はい)つたつもりでゐた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...人間は小天地想(ミクロコスミスムス)なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...小天地想ならざる個想は...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...小天地想の人間派の別を立て...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...逍遙子は我文界に小天地想の人間派なきを認めき...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...蟇六(がまろく)夫婦が事に小天地想あらはれたらば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...此小天地の中の読者の頭の程度に応じて...
山本宣治 「婦人雑誌と猫」
...一土塊(どかい)の小天地があるのみだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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