...宇宙の中で一つ一つの小天地をつくっている...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...決して単なる江戸趣味の小天地に跼蹐(きょくせき)しているものではない...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...若し此小天地の中に自分の話相手になる人を求むれば...
石川啄木 「雲は天才である」
...――まるで玉で刻んだ小天地のやうな味ひは...
薄田泣菫 「石を愛するもの」
...雜誌『小天地』の編輯をやつてゐました...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...舟中の小天地に居る少數の人類とも戰はねばならぬ」と...
高濱虚子 「續俳諧師」
...芸術は独立した小天地である...
田山録弥 「小説新論」
...素(もと)より世間見ずの小天地に棲息(せいそく)しては...
福田英子 「妾の半生涯」
...去年の枯草(かれぐさ)のこれが筐(かたみ)とも見える芥(あくた)一摘(ひとつま)みほど――これが其時の眼中の小天地さ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...ただ俳句十七字の小天地に今までは辛うじて一山一水一草一木を写し出(い)だししものを...
正岡子規 「俳人蕪村」
...小天地想の三目を分ちて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...又小天地の完想として見らるべし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...小天地想の別だに知らで...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...小天地想を美の極意とする立脚點より見て...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...曲中人物の性格一々活動せる小天地想の作をば勸懲の旨ありとて斥くるものあらむや...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...即是れ小天地の圖に對して大天地の影を望む境界なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...そして小天地先生の尊号を上(たてまつ)るですな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...昔この山国の小天地に...
柳田国男 「家の話」
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