...宇宙の中で一つ一つの小天地をつくっている...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...天地よりもさらに霊妙な小天地が浮び上ったのです...
芥川龍之介 「秋山図」
...決して単なる江戸趣味の小天地に跼蹐(きょくせき)しているものではない...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...若し此小天地の中に自分の話相手になる人を求むれば...
石川啄木 「雲は天才である」
...雜誌『小天地』の廢刊と同時に京都に移り...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...私はいわば水中の小天地を窺って...
外村繁 「澪標」
...籠の中の小天地で女と鳴く音(ね)を競うものは必ず斃(たお)れる...
夏目漱石 「虞美人草」
...京都の小天地にのみ跼蹐して滿足し得た時代は既に過ぎ去つたのである...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...「新小説」「文藝倶樂部」「新著月刊」「小天地」といふやうな一流の文藝雜誌に掲載されたものは大凡手に入(はい)つたつもりでゐた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...類想と個想(小天地想)とは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...おのづから小天地想たるべきものと看做(みな)したり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...小天地想の人間派の別を立て...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...個想に小天地の義あり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...唯其理想は抽象(アプストラクト)によりて生じ、模型に從ひてあらはるゝ古理想家の類想にあらずして、結象(コンクレエト)して生じ、無意識の邊より躍り出づる個想なり、小天地想なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...作家の自己なり、自身なり、其小天地なり、其性情なり、其理想なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...是れ理想を沒却したる小天地想なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...即是れ小天地の圖に對して大天地の影を望む境界なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...山村磊寂(らいじゃく)たる平和な小天地は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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