...曠世(こうせい)の英傑上杉輝虎(てるとら)の雄図を偲(しの)び...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...南城上野雄図馬(なんじやううへのをとま)が『人物と文学』あり...
石川啄木 「閑天地」
...万里の波濤(はとう)を俯瞰(ふかん)し睥睨(へいげい)する大ホテル現出の雄図...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...カイゼルは当時の雄図の遂行にできうるだけ多くの科学を利用しようとしたのではないかと想像される...
寺田寅彦 「自由画稿」
...摩天(まてん)の白銅塔(はくどうとう)を見る間に築き上げては奈翁(なぽれおん)の雄図よりも早く微塵(みじん)に打崩したり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ナポレオンが雄図(ゆうと)を築(きず)くと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...露国の政略と雄図とは実に昨春〔明治十八年〕露国官吏の口より明快に公言せられたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ナポレオンが雄図(ゆうと)を築くと...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...輝しき躍進日本の姿を以て民族的雄図を行なわんとする時代に当面して...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そうして、福井の足羽山で呼び起された柴田陥落の悲劇だの、太閤の雄図だの、実際に於ての想像を追うて行くうちに、不思議と、北の庄の城から送られて来る淀君の面影、その母のお市の方、武力戦は同時に色慾戦であった...
中里介山 「大菩薩峠」
...この愛すべき田舎者は都会に不向きなその誠実のゆえに、ある卑劣な目的に利用され、雄図空しく、まもなく眼もあてられぬ惨殺体となって街上に横たわることになるのだが、それまでの間この鈍重な田舎者が、剃刀の歯のような一流記者を出し抜いてどのような野太い線を描いて見せるか、それこそは興味のある観物だと思われる...
久生十蘭 「魔都」
...もしも彼らの不幸な運命が彼らの雄図をその当初において阻止しなかったならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の雄図を確証した伊太利(イタリー)征伐のロジの戦の時である...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...彼の爪が勃々(ぼつぼつ)たる雄図をもって...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...雄図がありません...
吉川英治 「三国志」
...雄図(ゆうと)の多恨と身辺の情恨を遺(のこ)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...男児の雄図(ゆうと)は左右できない...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかも国際的な雄図(ゆうと)も抱いているという坊さん頭である...
吉川英治 「随筆 新平家」
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