...曠世(こうせい)の英傑上杉輝虎(てるとら)の雄図を偲(しの)び...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...南城上野雄図馬(なんじやううへのをとま)が『人物と文学』あり...
石川啄木 「閑天地」
...川島は満洲朝の滅亡と共に雄図蹉(さた)し...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...万里の波濤(はとう)を俯瞰(ふかん)し睥睨(へいげい)する大ホテル現出の雄図...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...作者名省略――編者)席題「鮨」 川崎銀甲選好きだった鮨に位牌はたゞ黙し彬兼題「雄図」 中かずま選(佳)はち切れる雄図を乗せて移民船彬◆六月一日発行『詩精神』第二巻第六号五月抄鶴 彬縛られた呂律のまゝに燃える歌これからも不平言ふなと表彰状働けばうづいてならぬ……のあと土工一人一人枕木となってのびるレールスカップが廻せば歯車の不機嫌な註・スカップ(スカッブ)はストライキ破りのこと...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...カイゼルは当時の雄図の遂行にできうるだけ多くの科学を利用しようとしたのではないかと想像される...
寺田寅彦 「自由画稿」
...ナポレオンが雄図(ゆうと)を築(きず)くと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...露国の政略と雄図とは実に昨春〔明治十八年〕露国官吏の口より明快に公言せられたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ナポレオンが雄図(ゆうと)を築くと...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...興国の雄図は我等の手に依て断ぜられたりと思惟すべきは無論なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この愛すべき田舎者は都会に不向きなその誠実のゆえに、ある卑劣な目的に利用され、雄図空しく、まもなく眼もあてられぬ惨殺体となって街上に横たわることになるのだが、それまでの間この鈍重な田舎者が、剃刀の歯のような一流記者を出し抜いてどのような野太い線を描いて見せるか、それこそは興味のある観物だと思われる...
久生十蘭 「魔都」
...いかなる雄図も早や覚束ないというわけで...
久生十蘭 「魔都」
...彼の雄図を確証した伊太利(イタリー)征伐のロジの戦の時である...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...彼の爪が勃々(ぼつぼつ)たる雄図をもって...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...雄図がありません...
吉川英治 「三国志」
...この時の第六次出師(すいし)の雄図をしてさらにさらに...
吉川英治 「三国志」
...雄図(ゆうと)の多恨と身辺の情恨を遺(のこ)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...男児の雄図(ゆうと)は左右できない...
吉川英治 「新書太閤記」
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