...基督教界の人々には一個の英雄として尊敬され...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...一個の偉大なる神話的英雄として...
高木敏雄 「比較神話学」
...英雄としての名譽をまもつて...
太宰治 「思ひ出」
...ぼくたち同胞の英雄として読まれ慕われているという事実は...
田中英光 「さようなら」
...譜代(ふだい)の臣と云う訳でもない河内介がそう云う大志を抱(いだ)くのは戦国の世の英雄として有りがちのことであり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...戦に勝てばその君主は民族的英雄として賞讃せられ...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...嘘(うそ)つきの英雄を――法螺(ほら)吹きのシラノや空威張りの雛(ひよ)っ子のシャントクレルなどを――この時代が英雄としてることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は一種の英雄として見るべし...
中里介山 「大菩薩峠」
...驚嘆すべき英雄として映つたのである...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...必しも英雄としての偉大さを言ふのではない...
萩原朔太郎 「足利尊氏」
...その良人の肖像は幼い娘や息子に英雄として朝夕おがまれているばかりでなく...
宮本百合子 「雨の昼」
...名門の子の不幸は、名門の子が好みそうな、そういう諸条件の揃っている中にあったが、信雄としては、なお意に満たぬものがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...信雄として、この人を、敬慕(けいぼ)と感激の眼で仰がずにいられない...
吉川英治 「新書太閤記」
...名残(なごり)惜しい」信雄として接待の最善を尽くそうとするつもりである...
吉川英治 「新書太閤記」
...何うしても真雄として云えない理由が...
吉川英治 「山浦清麿」
...弟のその気持を考えると、真雄としては、涙があふれてくる...
吉川英治 「山浦清麿」
...行基が当代の英雄として認識せられると共に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...とにかく作者はここで光源氏を恋の英雄として全体的に提示した...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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