...日本の古代史においては、東夷は東北地方の蝦夷を指し、西戎は九州地方の隼人を指すとされる...
...岩見重太郎岩見重太郎と云ふ豪傑は後(のち)に薄田隼人(すすきだはやと)の正兼相(しやうかねすけ)と名乗つたさうである...
芥川龍之介 「僻見」
...二三 隼人が亂舞をして宮廷に仕えることの起原説明...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...或は更に限つて隼人種族と云ふが如き見解は...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...ずく入風情に、云いすくめられて、それが、隼人か...
直木三十五 「南国太平記」
...隼人の口上にはいちおう反対し...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...隼人は頭上に気をくばりながら...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...隼人はもちろん同意し...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...「問題は土ですね」「それです」老人は頷いた、「私は四ツ沢から、――四ツ沢というのは、こちらから数えて三つめの桟道を、左へ登ったところで、肥えたいい土がありますが、俵にして背負って、さよう、百日ばかり運びましたかな、それでやっと一畝ばかりの畑が出来ました」「もう少し近くにはありませんか」「領境の向うならあります」老人は金火箸(かなひばし)で灰に図を描いた、「この如来ノ峰から二十町ばかりおりると、山火事で焼けたまま、草だけの荒地になっているところがあります、そこなら近くもあり道もよいので、ずっと楽に運べますが、隣藩の土地ですから、なかなかむずかしいと思います」「なんとか手を打ってみよう」と隼人は云った、「とにかく、このまえ話したように遊ばせておいてはよくない、力仕事をすることで、女たちの精力のはけ口にし、また働く習慣も身につくようにしよう」隣藩とは城下から交渉させるが、それまで四ツ沢の土を運んではどうか、と隼人が云い、老人もそれがよかろうと頷いた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...隼人はつよく眉をしかめた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...隼人は相手にならず...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...岡村七郎兵衛が横眼で隼人を見た...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...隼人の躯は綱に吊られて...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...隼人の胸に顔を押し当てて...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...隼人にも苦労をかけなければならない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...新妻隼人は、六郎兵衛が伊達兵部から月づき多額な金を受取っていること、それは或る役目を引受けているためで、そこもとたちはそのとき利用されるのだ、ということを告げ、それを承知だろうなと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...雑賀隼人(さいかはやと)...
吉川英治 「私本太平記」
...隼人(はやと)の手勢のみではちと不足...
吉川英治 「新書太閤記」
...田舎がよいよ』――隣り屋敷の小笠原隼人(おがさわらはやと)の奥では...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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