...妙に恁う危險な――實際危險な...
石川啄木 「赤痢」
...危險! 若しかすると恁(か)うしてる所へ石が飛んで來るかも知れません...
石川啄木 「病院の窓」
...兩國間の感情は著しく惡化する危險が多分にある...
石原莞爾 「新日本の進路」
...其上(そのうへ)危險性(きけんせい)を帶(お)びた大地震(だいぢしん)に出會(であ)ふといふのは...
今村明恒 「地震の話」
...ピヨトル大帝の遺志をついだロシヤ元老院は日本探險隊長スパンベルグ中佐の出發に先だつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...出來た材料が果して目的通りのものであるか否かを充分試驗せずして使用する事は此の上もない危險であります...
豊田喜一郎 「準備は出來たトヨタは邁進します」
...門徒宗が實に當時の危險思想の傳播に效力があつたと言つていゝのであります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...堪へられない程危險な時代であつたに違ひありませぬ...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...其の危險から救つて呉れたものは...
中島敦 「環礁」
...「眠(ねむ)つては危險(きけん)だぞ...
南部修太郎 「一兵卒と銃」
...日記は却りて危險なる史料たることもなきにあらず...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...即ち虚無主義に落ちてゆく危險があつた...
三木清 「人生論ノート」
...あの暗い險しい寂しい火葬場のある山の下に着きました...
水野仙子 「響」
...今後職業を擇ぶに就ては保險事業をお擇びですか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...危險があるので、外へ出て行けないので...
三好十郎 「肌の匂い」
...それは私に制御の出來ない危險な發作なんですが...
室生犀星 「帆の世界」
...俺は危險になつてゐる...
横光利一 「悲しみの代價」
...眼の險しい四十男を改めて見返さざるを得なかつた...
若山牧水 「熊野奈智山」
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