...陰險をば拒斥せざるを得ないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...無政府主義は危險だから...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...何か危險な思想でも入れてあるとか...
石川啄木 「雲は天才である」
...險のある眼を一層激しくして譴(たしな)める樣に言つた...
石川啄木 「鳥影」
...』『慣(な)れて居ても危險は矢張危險ぢやないですか...
石川啄木 「病院の窓」
...山路の危險を説くを得べき也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...京都などと違つて斯う判りにくいのでは險難(けんのん)だと思つて...
高濱虚子 「俳諧師」
...用意周到な冒險であつた...
竹久夢二 「砂がき」
...それは丁度二時頃の日盛りで強い日光に照りつけられてゐる其等の山巒には多量の雨氣を含んだ薄墨色の水蒸氣が纏うて眼を威脅するやうに險しい表情をしてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...路頗る難險、下ること久ふして左右少しく開けたる所、賤夫馬を草の間に放つもの相集まり、火を灼き以て煙を吹く...
長塚節 「草津行」
...危險なる新光線疾患せる植物及び動物の脊髓より發光するところの螢光又はラジウム性放射線が...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...巖ちゃんは冒險好きな氣持がますますつのって來た...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...「好奇心(かうきしん)とは危險な願ひだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...危險はこんなに近く來てゐる...
堀辰雄 「「オルジェル伯爵の舞踏會」」
...」心理的分析は勢ひ主觀的になるといふ危險にさらされてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...及び東京へ遊學に出す事の出費と危險を雄辯に説いた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...自分にとつて非常な冒險のやうな氣がして來た...
横光利一 「悲しみの代價」
...海がまだ十分凪いでゐないので危險ではあつたけれど...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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