...彼は時々隨分見當違ひの推論をしては自分でも苦笑してゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...隨分立派なのではないか?」「さう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...終に老中隨一の人物とまでなりし人也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...自己隨意の契約證を作りて之に盲印を押さしめ...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...固より詳知し難(かた)しと雖とも、口碑に隨へば、或時コロボックルの女子貿易の爲アイヌの小屋の傍に行(ゆ)きしに、アイヌ共此女を捕(とら)へて内に引き入れ、其の手の入れ墨(ずみ)を見んとて、強(し)ゐて抑留せし事有るに原因すとの事なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...して彼をつかまへて(at his expense)隨分亂暴な揶揄(からかひ)が(much rude joking)絶えなかつた(went on)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...隨分見つともない話であつたが...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...隨分其の宗内で寶物とせられてあるものなどに對しては...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...惡い女も隨分大勢見て來た平次にも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隨分諸方に迷惑をかけたやうでございます」「女房はないのか」「え...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胸が惡くなるほど睦(むつま)じく暮してゐますよ――隨分不自由はしてゐるやうだが」「あんなうちは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は親父とは隨分仲が惡う御座いましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隨分力になつて上げようではないか」平次は靜かに迎へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隨分、イヤな事ですが、人間といふものは、斯んなにも恐ろしいものか、それを知つて置くのも、惡いことでは無いでせう」平次は靜かに引受けました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幡隨院の長兵衞も...
長谷川時雨 「水色情緒」
...支度(したく)も大方(おうかた)出來(でき)たれば最早(もはや)お目(め)にかヽるまじく隨分(ずゐぶん)身躰(からだ)をいとひて煩(わづら)ひ給ふな...
樋口一葉 「經つくゑ」
...隨分いいことだつたとおもふ...
堀辰雄 「「青猫」について」
...はじめは隨分困つたが...
牧野信一 「文學的自叙傳」
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