...ずかずか隣の座敷へはいって行った...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...僕の隣には新聞記者らしい三十前後の男が二人何か小声に話してゐた...
芥川龍之介 「歯車」
...隣の教室からは、女教員の細くとがった声が聞こえ出した...
田山花袋 「田舎教師」
...お銀様と隣り合ってもう一人の客がいたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...山林巡視の役人連中も、長い山暮しの帰り途らしく、隣室で、とってきた蝮を火鉢であぶりながら、酒盛りなど始めるのもある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...隣の仏間には仇同士の仏様が二つも居る...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隣との連絡もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...店の隣の別室に入りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私もお隣りの菓子屋さんへ行つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「刄物は?」「隣りの部屋にあつた脇差...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隣の人の力はもとより力士よりも弱かるべけれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...人が騒ごうが騒ぐまいが隣家(となり)の疝気(せんき)で関繋(かけかまい)のない噺(はなし)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...私の隣りの室を用意いたさせましたの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...荷車が隣の小間物屋の店にかけて...
水野仙子 「四十餘日」
...初五郎の隣には長太郎が寢てゐる...
森鴎外 「最後の一句」
...お隣家(となり)だの...
夢野久作 「人の顔」
...この形勢を見て近隣のインド諸王は頻りに友交の手をのべて来た...
和辻哲郎 「鎖国」
...そのセブの君公は近隣諸島の征服を志していたが...
和辻哲郎 「鎖国」
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