...隠君子の心境を味わってみたいこころからである...
太宰治 「令嬢アユ」
...簾(すだれ)打つ風には悲壮の気満ち空の色怪しきまでに青く澄み渡るがまま隠君子(いんくんし)ならぬ身もおのずから行雲(こううん)の影を眺めて無限の興を催すもこの時節である...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...許由以来の支那の隠君子等が駒(こま)を出したり自分を吸込ませたり終始この単純なる器具を伴侶(はんりょ)としているには...
柳田国男 「山の人生」
...まことの隠君子にちがいない...
吉川英治 「三国志」
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