例文・使い方一覧でみる「隠れて」の意味

...潜在意識の奥底に隠れてしまおうとしていたのだ... 潜在意識の奥底に隠れてしまおうとしていたのだの読み方
有島武郎「生まれいずる悩み」

...痣蟹はギリシアに隠れていたんだな... 痣蟹はギリシアに隠れていたんだなの読み方
海野十三「恐怖の口笛」

...パッとどこかへ隠れてしまうのよ」美与子は... パッとどこかへ隠れてしまうのよ」美与子はの読み方
江戸川乱歩「影男」

...観音山のむこうの方に見えていた赤城山の姿も何時の間にか隠れて...
田中貢太郎「白い花赤い茎」

...淋しい山奥にじっと隠れていらっしゃるのであろう... 淋しい山奥にじっと隠れていらっしゃるのであろうの読み方
谷崎潤一郎「聞書抄」

...わたしのためにわたしの親たちまでが、この土地にいられなくなって立退いたことは、お前さんも知っているでしょう」「はい……」「その、わしの親たちはね、母親の里なのですよ、紀州の山奥に竜神（りゅうじん）という温泉場があるのですよ、そこでね、いま温泉宿をやっているのですよ」「はい……」「こちらの身上（しんしょう）を、すっかり片づけて、紀州へ隠れて、かなりの温泉宿をやっているのですよ... わたしのためにわたしの親たちまでが、この土地にいられなくなって立退いたことは、お前さんも知っているでしょう」「はい……」「その、わしの親たちはね、母親の里なのですよ、紀州の山奥に竜神という温泉場があるのですよ、そこでね、いま温泉宿をやっているのですよ」「はい……」「こちらの身上を、すっかり片づけて、紀州へ隠れて、かなりの温泉宿をやっているのですよの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...隠れて行きゃあ大丈夫だ」「それだってお前... 隠れて行きゃあ大丈夫だ」「それだってお前の読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ここへどうして来なすった」「隠れて参りました」「どこに隠れていたんだい」「山の方へ隠れていましたけれど...
中里介山「大菩薩峠」

...いくら隠れて出ようとしてもきっと送って出る... いくら隠れて出ようとしてもきっと送って出るの読み方
夏目漱石「行人」

...隠れていたり判読されていない... 隠れていたり判読されていないの読み方
マクス・ノイバーガー　Max Neuburger 水上茂樹訳「医学の歴史」

...物蔭に隠れていた八五郎のガラッ八が... 物蔭に隠れていた八五郎のガラッ八がの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...庭の藁に火をつけて火事騒ぎを拵（こさ）え梯子の下の物陰に隠れて... 庭の藁に火をつけて火事騒ぎを拵え梯子の下の物陰に隠れての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...その陰に隠れて成り行きを盗聴できる... その陰に隠れて成り行きを盗聴できるの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「謎の四つ指」

...わが家も同じ目に逢わされはしないかと限りなき恐怖をもって私は玄関の障子を細目にあけながら乳母の袖の下に隠れて恐々神輿が黒門の外の明るい町へと引き上げて行くのを覗いたものだった...
水上滝太郎「山の手の子」

...鍵はしばしば潜（ひそ）み隠れているのである... 鍵はしばしば潜み隠れているのであるの読み方
柳田国男「年中行事覚書」

...まだうら若い一兵卒のポケットに隠れていようなぞと... まだうら若い一兵卒のポケットに隠れていようなぞとの読み方
夢野久作「死後の恋」

...いつも弥兵衛の家が隠れている... いつも弥兵衛の家が隠れているの読み方
横光利一「夜の靴」

...何処へ隠れていたのか... 何処へ隠れていたのかの読み方
蘭郁二郎「夢鬼」