例文・使い方一覧でみる「隠した」の意味

...しかし又一つには今の檀那（だんな）に彼女の息子（むすこ）が尋ねて来たことを隠したかつた為にも違ひなかつた... しかし又一つには今の檀那に彼女の息子が尋ねて来たことを隠したかつた為にも違ひなかつたの読み方
芥川龍之介「貝殼」

...石碑の陰に身を隠したけれども... 石碑の陰に身を隠したけれどもの読み方
井上円了「おばけの正体」

...令嬢は袖で顔を隠したまま... 令嬢は袖で顔を隠したままの読み方
江戸川乱歩「黄金仮面」

...京子の死体をどこに隠したか... 京子の死体をどこに隠したかの読み方
江戸川乱歩「恐怖王」

...それは無意識がパイプを隠したのだ... それは無意識がパイプを隠したのだの読み方
江戸川乱歩「疑惑」

...お照さんを好きだつたのでせう？　隠したつてだめよ... お照さんを好きだつたのでせう？　隠したつてだめよの読み方
太宰治「お伽草紙」

...「しッ！」と言った――そして姿を隠した... 「しッ！」と言った――そして姿を隠したの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...教科書の間に隠した『梅暦（うめごよみ）』や小三（こさん）金五郎（きんごろう）の叙景文をば目（ま）の当（あた）りに見る川筋の実景に対照させて喜んだ事も度々であった... 教科書の間に隠した『梅暦』や小三金五郎の叙景文をば目の当りに見る川筋の実景に対照させて喜んだ事も度々であったの読み方
永井荷風「夏の町」

...天井裏へでも隠したかい」と東風君は気楽な事を云う... 天井裏へでも隠したかい」と東風君は気楽な事を云うの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...江戸の娘達が三十人も姿を隠したでしょう... 江戸の娘達が三十人も姿を隠したでしょうの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...鉄童という女をどこへ隠した」「？」「気取っている隙（ひま）はないぞ... 鉄童という女をどこへ隠した」「？」「気取っている隙はないぞの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...隠した宝を探したんでなきゃア... 隠した宝を探したんでなきゃアの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...あっしの知ったことじゃありませんぜ」「なんだと」「お萩ちゃんを隠したのは...
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...先刻（さっき）姿を隠した日下部欽之丞の満身に返り血を受けて... 先刻姿を隠した日下部欽之丞の満身に返り血を受けての読み方
野村胡堂「芳年写生帖」

...エレン、ちょっと待って、二頭のサラブレッドの後ろに乗る前に、毛皮を着せてやるから」エレンがついに馬車に乗り、暖かい外套に身を包んで腰掛け、笑顔の裏に、沈む心を隠した...
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「鉄面皮」

...あぶない手紙はポケットに隠した... あぶない手紙はポケットに隠したの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「謎の四つ指」

...誰と会つて愉快気な雑談をとり交してゐても稍ともすればふつと面を隠したくなるやうな――...
牧野信一「籔のほとり」

...婚礼の間際（まぎわ）に隠したのは... 婚礼の間際に隠したのはの読み方
吉川英治「無宿人国記」

「隠した」の書き方・書き順

いろんなフォントで「隠した」