...ものみなを封じ込めぬ...
石川啄木 「詩」
...永久封じ込めようなんて――』『私はほんとに何も存じませんでしたの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...そうして不思議な重苦しい眠けが濃い霧のように全市を封じ込めているように思われた...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...大衆は自分たちのわがままで東郷さんのほんとうのえらさを封じ込めてしまったということになるかもしれない...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...凪(な)ぎつくした静穏に封じ込められて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...当分ここへ封じ込めて置くのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...封じ込められた大気の裡(うち)に...
夏目漱石 「永日小品」
...この立退場の中へ封じ込めた...
夏目漱石 「三四郎」
...故郷に封じ込められてしまったのである...
夏目漱石 「それから」
...煉瓦(れんが)に封じ込められた塵埃(ちりほこり)を一度に頭から浴びると云う苦痛だけであった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...その時二人の間に封じ込められたある問題を...
夏目漱石 「明暗」
...可哀想に三十年も恐しい山の中に封じ込め...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...この手紙はよし子へ土産に買って来た人形に封じ込めて...
野村胡堂 「眠り人形」
...海中に封じ込められている美女のことを...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...有し意地をば其まゝに封じ込めて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...ああ云う観念の世界に自分を封じ込めて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼女達は彼女達の自然(獣性)を彼女達の不自然(良心)の城廓に封じ込めていたのである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...貴方の潜在意識の中に封じ込められている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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