...ものみなを封じ込めぬ...
石川啄木 「詩」
...かの鈍い花飾りのついた鏡の中に封じ込められた圧力的な存在ないし存在たちを見...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると...
寺田寅彦 「天災と国防」
...夏は花を封じ込めた氷塊がいくつもすえられていて...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...凪(な)ぎつくした静穏に封じ込められて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の言葉が封じ込められた或秘密の符徴(ふちょう)として怪しい響を耳に伝えるばかりであった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...六畳の座敷は淋(さみ)しい人を陰気に封じ込めた...
夏目漱石 「虞美人草」
...日光(にっこう)へ行った時は紅葉(もみじ)の葉を一枚封じ込めた郵便も貰った...
夏目漱石 「こころ」
...この立退場の中へ封じ込めた...
夏目漱石 「三四郎」
...故郷に封じ込められて仕舞つたのである...
夏目漱石 「それから」
...故郷に封じ込められてしまったのである...
夏目漱石 「それから」
...煉瓦(れんが)に封じ込められた塵埃(ちりほこり)を一度に頭から浴びると云う苦痛だけであった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...その時二人の間に封じ込められたある問題を...
夏目漱石 「明暗」
...安火一個に封じ込めたりしたものが...
柳田国男 「雪国の春」
...貴方の潜在意識の中に封じ込められている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その中に封じ込めて『男見るべからず』と固く禁制しておいた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...歴史上の人物が封じ込められてしまふやうなことは往々あることで...
吉川英治 「折々の記」
...この石窟(せっくつ)へ封じ込めおかれたもので...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索