...めずらしいいろいろの花を封じ込めてやった...
田山花袋 「田舎教師」
...夏は花を封じ込めた氷塊がいくつもすえられていて...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...当分ここへ封じ込めて置くのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の言葉が封じ込められた或秘密の符徴(ふちょう)として怪しい響を耳に伝えるばかりであった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...朦朧(もうろう)たる精神を毬栗頭(いがぐりあたま)の中に封じ込めて...
夏目漱石 「虞美人草」
...重たき温気(おんき)に封じ込められて...
夏目漱石 「虞美人草」
...故郷に封じ込められて仕舞つたのである...
夏目漱石 「それから」
...故郷に封じ込められてしまったのである...
夏目漱石 「それから」
...白百合の香(か)の中に封じ込められた...
夏目漱石 「それから」
...細田屋の者は全部家の中に封じ込められ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...可哀想に三十年も恐しい山の中に封じ込め...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...この手紙はよし子へ土産に買って来た人形に封じ込めて...
野村胡堂 「眠り人形」
...有し意地をばそのままに封じ込めて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...その地にその妻妾を封じ込め...
南方熊楠 「十二支考」
...――この中に封じ込められているということは...
室生犀星 「みずうみ」
...安火一個に封じ込めたりしたものが...
柳田国男 「雪国の春」
...その中に封じ込めて『男見るべからず』と固く禁制しておいた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...歴史上の人物が封じ込められてしまふやうなことは往々あることで...
吉川英治 「折々の記」
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