...永久封じ込めようなんて――』『私はほんとに何も存じませんでしたの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...それを手紙に封じ込めて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...めずらしいいろいろの花を封じ込めてやった...
田山花袋 「田舎教師」
...もしそうだとすると長い間封じ込められていた化け物どももこれから公然と大手をふって歩ける事になるのであるが...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...内密に送ってよこす着物や手紙の中などに封じ込められた不時の小遣いも...
徳田秋声 「爛」
...その苦しみを身体の一部分に封じ込める...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...凪(な)ぎつくした静穏に封じ込められて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日光(にっこう)へ行った時は紅葉(もみじ)の葉を一枚封じ込めた郵便も貰った...
夏目漱石 「こころ」
...この立退場の中へ封じ込めた...
夏目漱石 「三四郎」
...静かなものに封じ込められた美禰子はまったく動かない...
夏目漱石 「三四郎」
...煉瓦(れんが)に封じ込められた塵埃(ちりほこり)を一度に頭から浴びると云う苦痛だけであった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...この手紙はよし子へ土産に買って来た人形に封じ込めて...
野村胡堂 「眠り人形」
...有し意地をば其まゝに封じ込めて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...かえってその筋の苦労人の手足を封じ込めた最大の真因(しんいん)だった観がある...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...その地にその妻妾を封じ込め...
南方熊楠 「十二支考」
...――この中に封じ込められているということは...
室生犀星 「みずうみ」
...歴史上の人物が封じ込められてしまふやうなことは往々あることで...
吉川英治 「折々の記」
...封じ込めたな」小次郎にも...
吉川英治 「平の将門」
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