...妙にてれた容子(ようす)も隠しきれないで...
芥川龍之介 「竜」
...実は隠そうとしても隠しきれない...
伊藤左千夫 「去年」
...隠しきれない大きな心配ごとのあるのが物語られていた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...その声は、隠しきれない程、興奮の慄(ふる)えを帯びていたのだった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...隠しきれない喜びの色が浮かびあがりました...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...隠してももう隠しきれないと思ったので...
海野十三 「獏鸚」
...赤沢医師の気持も隠しきれない焦燥に満たされて来た...
大阪圭吉 「三狂人」
...これに反して白井の方は隠したくても隠しきれない境涯に陥つてゐる...
永井荷風 「来訪者」
...ただ隠しきれないのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ恥かしいでは隠しきれないバツがあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒い眼には隠しきれない昂奮の色を湛えていました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...隠しても隠しきれない拗(す)ねた気質は...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...彼は喜びを隠しきれない様子で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いつにない嬉しさを隠しきれない様子で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...興奮を隠しきれない様子だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...姫君の隠しきれない顔を見て思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...隠しきれない焦躁(しょうそう)があった...
吉川英治 「茶漬三略」
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