...佛さんなんかそんなところへ置いては目障りでいけない...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...いくらか耳障りでないこともないが...
薄田泣菫 「独楽園」
...(拍手喝采)△殘酷も亦甚し今日矢鱈に堤防を築いては外の障りになりますから河川法に於て八釜敷く云ふのは無理のないことで...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...それすらさのみ眼障りにはならなかッたほどで...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...もしも差障りがないならば...
豊島与志雄 「自由人」
...眼障りだから取拂へと莊公は命じ...
中島敦 「盈虚」
...書院の庭にしきつめてある松葉は松もんもが交つてるので目障りであるがけさは濡れて居るからいかにも心持がよい...
長塚節 「十日間」
...「それにしても、お美しいことだ」なにもかも整いすぎ、それが障りで、人形のような無表情な顔になっているが、見ていると、心がはずみだすほど美しい...
久生十蘭 「奥の海」
...そんなところに寝っころがっていられちゃ眼障りで仕様がない」という風に綿々とからみ始めると...
久生十蘭 「魔都」
...殺人もやりかねません」ビンセント卿のいきんだ声が耳障りだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...当り障りのない言葉が...
本庄陸男 「石狩川」
...それがひどく耳障りだとてある日圓生はいくつかの碁石を片手いっぱいに掴んで座を構え...
正岡容 「小説 圓朝」
...「止めよ/\如何に美しとも薊の刺の君が御體にも障りなば如何で怒り給はざらん...
正岡子規 「花枕」
...湿気は実に障りますなあ」磯田は近年激しい神経痛に悩まされ...
「一本の花」
...相談しなければならないこともあるのよ」「だって病気に障りゃあしませんか」「たかが風邪をこじらせただけじゃないの」おしのは枕の下から紙入れを出し...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...家政に障りのない程度で稽古を続けさせてやりたい...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「でもお耳障りなら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...風の障りもない海なのに――と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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