...鹵簿はこの騒ぎにはなんのお障りもなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...耳障りでなくてよろしいと思うがその野郎は事ごとに私を「おじさまおじさま」と呼ぶから...
大下宇陀児 「擬似新年」
...そんなにやみくもにお障りなすつちやいけません...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...当り障りのない挨拶をして...
豊島与志雄 「好意」
...何か差し障りでもあるんですか...
豊島与志雄 「常識」
...目障りにならないどころか...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...馬子も雲助同様の組織になっていたから荷物も聊か障りなく届いたものである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一足進めると、医師の顔が――それは、久光でさえ、病の障りになる、とでも云ったような烈しい眼をして――だが、お叩頭をした...
直木三十五 「南国太平記」
...案じたやうではなくいかにも冴々として障りになる雲も手を擴げない...
長塚節 「土浦の川口」
...オルフェーブル河岸[88]で私のことをじろじろ見る犯罪捜査課の連中が目障りだが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...暑さにでも障りはしませぬか...
樋口一葉 「にごりえ」
...彼は翌日になって何一つ差障りの起きないように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私の往生は疑いもなく安楽至極で冥土の旅路も何んの障りもないであろう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...それがひどく耳障りだとてある日圓生はいくつかの碁石を片手いっぱいに掴んで座を構え...
正岡容 「小説 圓朝」
...彼様(あんな)汚い形(なり)を為(し)」た奴がなんで百両持っているものかと「撫でて見ると訝しげな手障りだから」開けてみると正(まさ)しく百両...
正岡容 「我が圓朝研究」
...湿気は実に障りますなあ」磯田は近年激しい神経痛に悩まされ...
「一本の花」
...気に障りが有る場合...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...一言で言えば――単に一羽のペンギンがギャーギャーと耳障りな声を上げていただけなのだが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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