...人一人通り抜けられる程の隙間が出来た...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...隙間を埋めるには多すぎる屑が小さい山をつくっていた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...季和は蒲団から這い出てまた壁の隙から隣の室を窺いた...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...寸分の隙(すき)もなく立ち働く姉を見れば...
谷崎潤一郎 「細雪」
...隙(ひま)さえあれば即ち読めり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...折々は隙漏(すきも)る寒い川風に身顫(みぶる)いをするのである...
永井荷風 「妾宅」
...石垣の隙間からは弁慶蟹(べんけいがに)がよく鋏(はさみ)を出した...
夏目漱石 「道草」
...お嬢さんをおつれする隙もありませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かなり間があったというのも解ってくる」平次の説明は寸毫(すんごう)の隙(すき)もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...店を締めやうといふ間隙に押込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私も新六さんも和助さんも口を出す隙(ひま)もありやしません」「――」「そんな事で氣がムシヤクシヤなすつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五寸位の隙間からは楽に入れるだろうし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気の合った友達と二人三人ずつ向うの隙(す)き次第出掛(でか)けるだろう...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...隙間から覗(のぞ)いたって灯も見えねえ...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...その隙間に通うひそやかな風の中から...
横光利一 「旅愁」
...たじろいだ隙を見て...
吉川英治 「江戸三国志」
...蔡勲(さいくん)の数千騎が固めて蟻の這いでる隙もないようにしているが……ただ西の門は...
吉川英治 「三国志」
...この間隙に、楽進、李典のふたりは、大音をあげて、「あれあれ、あれに黄金の(かぶと)をいただいたる者こそ、呉侯孫権にまぎれもない...
吉川英治 「三国志」
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