...何一つ腕に覚えがあるじゃなし、人の隙を窺って、鈎の先で船室小盗(ケビンそうぢ)でもするのが関の山だ...
有島武郎 「かんかん虫」
...露軍はその後退却したがラウドンは大王の隙に乗じてシュワイドニッツを奪取...
石原莞爾 「戦争史大観」
...目かくしの隙から...
海野十三 「少年探偵長」
...昨夜隣りの戸の隙間から見た灯影と...
海野十三 「深夜の市長」
...息をだにつく隙間もなく火石は島中へ降りそそぎ申し候...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...エルンストは声をたてる隙(ひま)もなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これだと考える隙(ひま)もないうちに幻影は過ぎ去ってしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぼうの隙間からは苔の痕が見えた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...米友は他の何事をも想いわたる隙がなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲と雨との隙間(すきま)なく連続した広い空間が...
夏目漱石 「明暗」
...本宅の手代で久吉といふのが、これも遠縁で要屋に引取られてゐるうち、不仕合せ同士のお弓と心易くなつて、ツイ人目を忍ぶ仲になつたのを割かれ、間がな隙がな、隱宅を覗いてゐるうち、隱居が神明樣の夜店へ行つた留守、ちよいと滑り込んで、お弓と話し込んでゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隙間を見つけて這ひ出した...
原民喜 「夏の花」
...扉の隙間から出て行つた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...「クラレットじゃない」木々の隙間(すきま)から女がはしゃいだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...お高祖の隙で笑った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どこにも隙がなかった...
吉川英治 「三国志」
...わっと退(ひ)く隙に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一分の隙も見えなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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