...嶮峻(けんしゅん)の隘路(あいろ)に立つものは拳石(こいし)にだも躓(つまず)いて直ぐ千仭(せんじん)の底に墜(お)ちる...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...とかく嶮峻(けんしゅん)な隘路(あいろ)を好んでたどるものと危ぶまれ...
岡倉由三郎 「茶の本」
...本院(ほんいん)の薬局(やっきょく)が狭隘(せまい)ので...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...それはブルジョアの狭隘(きょうあい)な見解...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...都会人中の極く狭隘(きょうあい)なサークル内の人達の生活を描いているのに過ぎないのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...狭隘さにあきたらないで前進せんと欲するならば...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...まだ隘勇線(あいゆうせん)が設けられていた頃の話である...
中村地平 「霧の蕃社」
...隘勇線というのは...
中村地平 「霧の蕃社」
...ラザレフ岬の隘峡の上を渡ってやって来たのだろうというところへ...
久生十蘭 「地底獣国」
...またそれ自身において最高度に狭隘な偏頗な不当なものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あの狭隘(きょうあい)な蹉跌(さてつ)の多い谿谷(けいこく)が...
柳宗悦 「工藝の道」
...甚(はなは)だしく狭隘(きょうあい)であったのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...このやや狭隘(きょうあい)な日本風に安心しきっていた一人である...
柳田国男 「雪国の春」
...狭隘(きょうあい)な路地を弾(はず)んで来るとすぐに...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...山峡(やまかい)の隘地(あいち)を出て...
吉川英治 「三国志」
...――地勢が狭隘なので...
吉川英治 「私本太平記」
...明石の磯の隘路(あいろ)あたりで敵のため手いたい目にあわぬかぎりもない...
吉川英治 「私本太平記」
...狭隘(きょうあい)な山あいの湿地(しっち)をふんで...
吉川英治 「新書太閤記」
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