...襖を隔てた部屋では子供達がコトリともしない...
犬養健 「愚かな父」
...はるかに霧を隔てて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...之を先きにしては、安房より進んで、三浦にて北條を破り、海を隔てて、三浦半島を占領せり...
大町桂月 「國府臺」
...東南水を隔てゝ茨城埼玉二県と境し西方渡良瀬川を挾みて群馬県に隣す...
田中正造 「非常歎願書」
...隔てゝ遠き離れじま都の春の一夢を磯のあらしにさまさせて氣は世を葢ほふますらをはいまはの床に眠るかな...
土井晩翠 「天地有情」
...二人を隔ててるものをことごとく彼に感じさせてしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...隔ての襖を荒っぽく引きあけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...隔てのない話しぶりに接しました」「そうでしたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...「銭形の親分さん、御苦労様で」「御主人は私を知っていなさるだろうね」「ヘエ、よく存じております」「強盗の入った日のことを復習(おさらい)して貰いたいが」平次とガラッ八は、煙草盆を隔てて、近々と主人の徳七と相対しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あれは誰だ!」唐紙を隔てゝ父の声がした...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...水を隔てる真ッ正面に対面してしまった...
正岡容 「圓朝花火」
...栄一は幾年か隔てて会うたびに不思議なほど異っている妹の顔を見入った...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...峰を隔てた山鳥の妹背(いもせ)のような気がして苦しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...次の矢代太郎の事は特に行を隔てて記してあるからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お嫌ではなくって」肌の温まりが衾(ふすま)を隔てて伝わって来る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...ちょっと押し隔てられて...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ふた間ほど隔てた一室から見直していると――まだ虫の息ほどな余命をもっていたらしく――かれの最初斃れたところにその姿はなく...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...下屋は長い廊を隔てて...
吉川英治 「源頼朝」
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