...谷川を隔てた森林も...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...膚(はだえ)の雪に映る火をわずかに襦袢に隔てたのであった...
泉鏡花 「婦系図」
...畳二畳半ばかり隔てて父の前に座した...
伊藤左千夫 「春の潮」
...わずか一里しか隔てていない所に旅をさせるのを...
伊波普猷 「私の子供時分」
...谿河を隔てて向ひ側の山ふところに見える古寺の山門が...
薄田泣菫 「独楽園」
......
谷譲次 「踊る地平線」
...川を隔てゝ薄桃色に禿(は)げた冠山を眺め...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その西方には一衣帯水を隔てて世界に無類なる大帝国のシナと相対し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...大海を隔てたようだ...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...そんなことから二人はぢきに隔てのない話し相手になつた...
中勘助 「銀の匙」
...廊下を隔てた四疊半に休んで居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...詩人なんてものは馬鹿とほんの一隔てだとわたしは思っていますよ」「いかにも」デュパンは海泡石のパイプからゆったりと...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...仲は中一年隔てて元文三年に生れた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...久しい年月を隔てて後に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...見えながら隔てられているものとしてその「黒の女」に...
山川方夫 「その一年」
...五人の子供達にミジンの分け隔ても見せないから...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...僅の時間を隔てて同じ机に依る事に...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...時間を隔てた――又は隔てない共学をやった影響がどんなものであるかという事は想像に難くない...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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