...義雄の現事業地もたツた一晝夜の隣り――ただ海一つが隔てだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...両者は又決して越えることの出来ないギャップによって隔てられた無関係な二つの独立価値ではない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...三十歩あいだを隔てていても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それはかなり間を隔てたところだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...遠く谷を隔てゝ飛泉の白條高く山と山との間より雲霧となりて落ち來る...
長塚節 「草津行」
...しばらく歩行いて居るうちにそここゝの森から田を隔てゝぽん/\ぽん/\といふ音が聞え出した...
長塚節 「月見の夕」
...中四尺を隔てて近寄るに力なく...
夏目漱石 「薤露行」
...お前達の魂(たましい)を仮面を隔てて感じるように思った代(かわり)には...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...妻は和尚を隔てた隣りで...
牧野信一 「心象風景」
...塀を隔てて江戸川縁(べり)の花の林(こずえ)は一刷(ひとはけ)に淡く...
正岡容 「巣鴨菊」
...十八番の右は海を隔てて向ふに富士を望む処で別に趣向といふでもないが...
正岡子規 「病牀六尺」
...ヒョロ子は夢中になって往来を隔てた向うの屋根に飛び移りました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...隔てなき心ばかりは通ふとも馴(な)れし袖とはかけじとぞ思ふ心のかき乱されていたあの夜の名残(なごり)で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...堂上より望ときは駅を隔て黄葉山園中に来がごとし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...博士と火鉢を隔てゝ向き合つた...
森鴎外 「半日」
...混凝土(コンクリート)の厚い壁を隔てた隣りの六号室から...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...やはり真暗な玄関を隔てた向側に在る...
夢野久作 「復讐」
...暫時これにてお控え下さい」と待たされた所は道場を隔てた控え所...
吉川英治 「剣難女難」
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