...……娑婆界を隔つる谷へ...
芥川龍之介 「河童」
...然るに半里ほど隔つた本庄村の方の仲間から頻りに...
石川三四郎 「浪」
...遙(ずつ)と隔つた処にゐて...
石川啄木 「赤痢」
...幽明遙(はる)けく隔つとも僕の心は一日も民子の上を去らぬ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...幽明相隔つるといえ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...中海と西海とを隔つる小連峯也...
大町桂月 「十和田湖」
...たとひこの一層遠く隔つてゐる部分が何等動かないにしても...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...」その頃長男は療養所から少し隔つたところの...
徳田秋聲 「老苦」
...こゝに何時(いつ)霽(は)れるとも知らぬ雨宿りをすべく彼の心はとく四里を隔つる家(うち)に急いで居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...今や乃(すなわ)ち地を隔つる三百里...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...一町とは隔つてゐない吾家の門前まで走つてきた時であつた...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...以て天智天皇の剛邁果敢の英主なりしを想見すべしいにしへの近江縣は湖濶く稻の秀國うつそみもよきうつゆふのさき國大和すみ棄てゝうべ知らしけむ志賀の宮どころ滋賀つのや秋田もゆたに湖隔つ田上山はあやにうらぐはし弘文天皇山陵白妙のいさごもきよき山陵は花木犀のかをる瑞垣志賀宮の舊蹟を見て此の山陵を拜すれば一種の感慨なき能はず世の中は成れば成らねばかにかくに成らねば悲し此の大君ろ卅日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...遠く隔つた畿内地方との交通にしてすら...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...享禄二年は永正三年を隔つること二十三年であるから...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...耕地の彼方一哩(マイル)隔つた處に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...逢(あ)はぬ夜を隔つる中の衣手(ころもで)に重ねていとど身も沁(し)みよとやただ白い紙へ無造作(むぞうさ)に書いてあるのが非常に美しい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...契りおかんこの世ならでも蓮の葉に玉ゐる露の心隔つなこれは院のお歌である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...七八丁も隔つてゐるであらう向う岸から絶壁の古林にこだましつつ響いて来る笛の音の如き哀韻を聴いた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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