...「和本は虫が食ひはしませんか?」「食ひますよ...
芥川龍之介 「漱石山房の冬」
...抽象的な調和統一は如何でも構はぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...廿四日、癸卯、晴、将軍家先生の御住所医王山を拝し給はんが為、渡唐せしめ給ふ可きの由、思食し立つに依りて、唐船を修造す可きの由、宋人和卿に仰す、又扈従の人六十余輩を定めらる、朝光之を奉行す、相州、奥州頻りに以て之を諫め申さると雖も、御許容に能はず、造船の沙汰に及ぶと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...昭和六年からは「曙町(あけぼのちょう)より」という見出しで...
寺田寅彦 「柿の種」
...いつもきまって、穏和で、蒼白(あおじろ)くて、縮み込み、貧血し、衰弱していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...和洋酒混合の雑然とした酔い方をして...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...慢心和尚の面(かお)はまん円いと言うても...
中里介山 「大菩薩峠」
...大医博士深根輔仁(おおいはかせふかねすけひと)の『本草和名(ほんぞうわみょう)』にもねえ全く変り種だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところが過飽和水蒸気が冷い空気と混じる時には...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...当時自由党中慈善の聞え高かりし大和(やまと)の豪農土倉庄三郎(どくらしょうざぶろう)氏に懇願せんとて...
福田英子 「妾の半生涯」
...いくぢのない平和を貪つてゐる人間の裡に...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...カツと晴れた秋日和の午後...
眞山青果 「茗荷畠」
...「和気日融々」と書いてある...
森鴎外 「蛇」
...きわめて快適ではなはだ温和な地方に生きている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのころちょうどフランス留学から帰った和田英作君という無名画家を...
柳田国男 「故郷七十年」
...魏と連和するような事態でも起るとしたら...
吉川英治 「三国志」
...和睦(わぼく)をお取りきめになったと...
吉川英治 「新書太閤記」
...一族の不和もまずないし...
吉川英治 「源頼朝」
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