...部屋は根津界隈を見晴らす二階...
芥川龍之介 「森先生」
...山坂道の界隈(かいわい)殆ど人家も人の姿もない...
橘外男 「仁王門」
...船内を隈(くま)なく探し廻って...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...この趣味が彼等の社会生活を隈なく支配し始めると...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...恐らくは侯の迂濶とする所なる可し况むや侯は大隈板垣伯等の如く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大隈伯爵は英国政治家の風ありと謂ふべくして孰れも欧洲式の政治家たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...銀座界隈には何という事なく凡(すべ)ての新しいものと古いものとがある...
永井荷風 「銀座」
...隈(くま)なく見たけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...大隈、徳川、鍋島、前田、三井、岩崎など、当時の華族の御曹司も、なかなか熱心なファンぞろいで、私の茅屋(ぼうおく)へ自動車を乗りつけて、近所のおかみさんを、びっくりさせる人もあった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...駒込界隈(こまごめかいわい)一円の大評判になってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...貧しい平次の住居を隈(くま)なく照らし出しますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隈井さん一人で反対はせんに違いない...
火野葦平 「糞尿譚」
...まだ犯人がこの界隈に潜んでいるに相違ないという見込みは...
牧逸馬 「双面獣」
...隈なく紺青に晴れ渡つた空では...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...華蓙の産地は沼隈郡山南(ぬまくまごほりさんな)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一時(いちじ)に本郷界隈(かいわい)の下宿屋に戻ったのである...
森鴎外 「雁」
...金作は界隈でも評判の子煩悩(こぼんのう)であったが...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...浅草の六区界隈の地代は一坪で三四十円は間違いなく取られるので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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