...僕は男根隆々たる清家(せいけ)の少女を以て任ずるものではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...己が隆々(りゅうりゅう)たる腕力に自信を置いて...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...隆々(りゅうりゅう)たる夫を持っていることが...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...しかも寛闊(かんかつ)な外衣の下から盛り上っている隆々たる筋肉の見事さ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...隆々たる筋肉がもりあがった命知らずの若者たちは生まれてまだこの世のなかで...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...戦場で鍛えた筋骨隆々たる肉体の感じがない...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...明治二十三四年頃の紅葉山人(こうえふさんじん)の名声はそれは隆々たるものであつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...隆々(りゅうりゅう)たる威勢で乗り込んだ駒井能登守その人を...
中里介山 「大菩薩峠」
...その鉄片をたたきつけたような隆々(りゅうりゅう)たる筋肉...
中里介山 「大菩薩峠」
...阪東秀代の勢力が隆々として...
中里介山 「大菩薩峠」
...筋骨隆々たる仁王像を感心して眺めながら...
火野葦平 「花と龍」
...当然ながら筋骨隆々です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...声望隆々として旭日(きよくじつ)の如き勢を呈せしは明治十五六年より同十八九年の交に在りき...
山路愛山 「明治文学史」
...当時山陽外史の名隆々日の上るが如し...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...鼻は外国人のように隆々と聳(そび)えていて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いや隆々として若い盛りにあるのだ...
吉川英治 「三国志」
...近年の隆々たるお勢いも...
吉川英治 「新書太閤記」
...その源氏が、隆々と興って、治承、寿永の世にわたって、平家を剿滅(そうめつ)して行ったころには、源平両軍が戟(ほこ)を交(まじ)えるところに、佐々木三郎盛綱(もりつな)の名が功名帳に輝かないところはなかった...
吉川英治 「親鸞」
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