...僕は男根隆々たる清家(せいけ)の少女を以て任ずるものではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...あたかも政党の領袖(りょうしゅう)であって内閣の椅子に座しているような観があったから声望隆々として硯友社同人を圧していた...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...己が隆々(りゅうりゅう)たる腕力に自信を置いて...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...隆々(りゅうりゅう)たる夫を持っていることが...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...男子は須からく男根隆々たるべきか...
小穴隆一 「又三郎の学校」
...しかも寛闊(かんかつ)な外衣の下から盛り上っている隆々たる筋肉の見事さ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その行く手の空には一団の綿雲が隆々と勢いよく盛り上がっている...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...といって年寄ではない、隆々とした筋肉、鉄片を叩きつけたように締って、神将の名作を型にとって小さくした骨格...
中里介山 「大菩薩峠」
...その鉄片をたたきつけたような隆々(りゅうりゅう)たる筋肉...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕がついてるじゃないか」健一は隆々たる肩を聳やかして...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...当然ながら筋骨隆々です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...意外にもそんな宣告を受けたので隆々と鳴る腕のもつてゆき場がなくなつて何時もの癖のやうに咳払ひを挙げ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...いつのまにか隆々(りゅうりゅう)たる勢力と人望が集められたのは...
吉川英治 「黒田如水」
...曹家は隆々と栄えるにちがいありません」「む...
吉川英治 「三国志」
...勢い隆々たるものがあります」「小沛(しょうはい)の城は」「目下...
吉川英治 「三国志」
...隆々たる勢いの折も折であったから...
吉川英治 「三国志」
...予章(よしょう)の太守もまた彼の下風について降を乞うてくるなど――隆々たる勢いであった...
吉川英治 「三国志」
...曹家の将来は隆々たるものがあろうと...
吉川英治 「三国志」
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