...隆々たる一具、子を作ることを為さず、空しく堂守をして煙草銭を儲けしむ...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...幸い旧語学校の同窓の川島浪速(なにわ)がその頃警務学堂監督として北京に在任して声望隆々日の出の勢いであったので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...男子は須からく男根隆々たるべきか...
小穴隆一 「又三郎の学校」
...それまで隆々旭の昇るが如き勢いであった神戸の鈴木...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...いきほひ隆々たるもので...
太宰治 「右大臣実朝」
...往年の隆々たる勢力を失ひかけてゐるやうだ...
太宰治 「津軽」
...明治二十三四年頃の紅葉山人(こうえふさんじん)の名声はそれは隆々たるものであつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...かしこにはドイツ新興資本主義の隆々たる前途があり...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...文名隆々たる頃だった...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...隆々たる発展の端緒を開きはじめたのであった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...四尺の身体に隆々と瘤(こぶ)が出来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...小栗が隆々として...
中里介山 「大菩薩峠」
...勢いは隆々としていた...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...二人のうち年長の男は海で生まれたかのような風貌(ふうぼう)を持ち、いかつい顔は強風で赤茶に変色し、澄んだ青い瞳は大胆不敵に光り、白髪は場違いを思わせるものの、体格は筋骨隆々、二十五年前と変わらない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...未だに私の全身には隆々たる自信が巻き起つて来るのだ...
牧野信一 「武者窓日記」
...その当時の黒田藩内の能楽界に於ける利春の声望と実力の如何に隆々たるものであったかが想像される次第である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...鼻は外国人のように隆々と聳(そび)えていて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いつのまにか隆々(りゅうりゅう)たる勢力と人望が集められたのは...
吉川英治 「黒田如水」
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