...新興の気運隆々として虹霓の如く...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...隆々たる一具、子を作ることを為さず、空しく堂守をして煙草銭を儲けしむ...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...隆々(りゅうりゅう)たる夫を持っていることが...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...それまで隆々旭の昇るが如き勢いであった神戸の鈴木...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...明治二十三四年頃の紅葉山人(こうえふさんじん)の名声はそれは隆々たるものであつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...隆々(りゅうりゅう)たる威勢で乗り込んだ駒井能登守その人を...
中里介山 「大菩薩峠」
...隆々たる筋肉を西北の寒風に吹かせ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...狸の小勝死んだ小勝がしばらく名声隆々としだしてきた頃...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...名声隆々たるものであった...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...本人たちもまたたとい隆々たる家運を誇ることはできぬまでも...
柳田国男 「家の話」
...況(いわ)んやその老いて益々筋骨隆々たる...
夢野久作 「近世快人伝」
...鼻は外国人のように隆々と聳(そび)えていて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ああ敗辱か! ついに武名隆々であった松平忠房の誇りも...
吉川英治 「剣難女難」
...その隆々たる軍備の急速と大規模なのを見て...
吉川英治 「三国志」
...曹家は隆々と栄えるにちがいありません」「む...
吉川英治 「三国志」
...いまは廃(すた)れたと見なされている鎌倉的な武士気質がいぜん隆々と弓矢に存していたこともよく窺(うかが)われよう...
吉川英治 「私本太平記」
...その源氏が、隆々と興って、治承、寿永の世にわたって、平家を剿滅(そうめつ)して行ったころには、源平両軍が戟(ほこ)を交(まじ)えるところに、佐々木三郎盛綱(もりつな)の名が功名帳に輝かないところはなかった...
吉川英治 「親鸞」
...この倉さんというのは古株の工夫で実に筋骨隆々の巨大漢...
蘭郁二郎 「穴」
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