...自分の裸身の隅から隅まで検べてみた者があろうか...
海野十三 「三人の双生児」
...不良少女調簿(しらべぼ)をもってこさせると丹念にブラック・リストの隅から隅まで探しまわったが...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...文面の隅から隅まで...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...純然たる研究的態度を以て隅から隅まで穿鑿(せんさく)するけれども...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...工場の隅から隅まで鉄屑を拾って歩く役目さ...
豊島与志雄 「黒点」
...それがだん/\募つて來ると村の隅から隅までふら/\と押し歩いて小娘でもある家の風呂を覗くといふやうになる...
長塚節 「芋掘り」
...あとを跟(つ)けながら藤尾の眼は大きな部屋の隅から隅までを残りなく腹の中へ畳み込む...
夏目漱石 「虞美人草」
...隅から隅まで手の届いた...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...隅から隅までのルンペン的...
葉山嘉樹 「遺言文学」
...誰も彼も懸命に拾い集めて谷間へ駆けこみ血眼になって隅から隅まで読んだ...
久生十蘭 「ノア」
...それが見る見る塹壕の隅から隅までひろがって...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...新聞を隅から隅まで読み返しているよりも...
平林初之輔 「謎の女」
...家の中の勝手は隅から隅まで...
平林初之輔 「二人の盲人」
...その内部を隅から隅まで搜索したが...
堀辰雄 「羽ばたき」
...深い興味で隅から隅まで読んだ...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...隅から隅まで隆とした装で居るのを見るとたまらなくうらやましくなって...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...隅から隅まで煌々と照し出しているではないか...
夢野久作 「女坑主」
...工場の隅から隅まで...
夢野久作 「怪夢」
便利!手書き漢字入力検索