...死んだ松助などは家にいるときもあのとおりであろうと想像されるような発声のしかたであつたが劇場の隅々までよくとおつた...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...それを日本人は正直に台所の隅々までほじる癖があるのは...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...記憶の隅々までも探ってみた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...それが途中で次々に分派して国の隅々まで拡がってゆく...
寺田寅彦 「年賀状」
...批評的作品の隅々までも色づける...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この都会の隅々まで警察の手が行き渡ってることを...
豊島与志雄 「悪夢」
...隅々まで妙に綺麗になったようだ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...四方の隅々までジロリジロリと見廻しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...隅々まで心得て候...
中里介山 「大菩薩峠」
...室(へや)から室(へや)へと隅々まで調べて居ります...
野村胡堂 「古銭の謎」
...窓から入る夕あかりでは隅々までは眼が屆きません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...台所の隅々までも掘りおこして...
林芙美子 「浮雲」
...世界ぢゆうが隅々まで揺れ動くことがある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...国土の隅々まで波も騒がぬこの治世...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...皇帝の体質は隅々まで知っておる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...交通の發達によつて世界の隅々まで互に關係附けられてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...家の隅々まできちんと行き届いた生活ぶりでやっているが...
宮本百合子 「京都人の生活」
...隅々まで小気味よく掃除がゆきとどいている...
山本周五郎 「新潮記」
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