...また別のニュースが町の隅々まで拡がっていった...
海野十三 「雷」
...記憶の隅々までも探ってみた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...一篇広告の隅々まで読み終りし頃は身体ようやく動揺になれて心地やゝすが/\しくなり...
寺田寅彦 「東上記」
...その頃の長崎にはロシアの東洋艦隊の勢力が港町の隅々まで浸潤していた...
寺田寅彦 「二つの正月」
...それでも念のために隅々まで検べたが...
豊島与志雄 「白血球」
...彼はなお室の隅々まで見渡した...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...いまさらにその室内の隅々までよく覗いて見ましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...署長の三人はそちこちで幾らかづつ證據物件を拾ひ上げながら二階の諸部屋を隅々まで尋ね歩いた...
南部修太郎 「死の接吻」
...世界の隅々までも廻って...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...その他屋内は隅々まで検査を経ざる所なし...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...一夜のうちに城下の隅々まで知れ渡った...
本庄陸男 「石狩川」
...隅々まで構成の注意が感じられます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...最も親密によんでくださるひとの精神と情緒との隅々まで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...尾参両国の隅々まで...
柳田國男 「地名の研究」
...容易に商品となって隅々までも輸送せられている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...およそ柳営の隅々までをいま...
吉川英治 「私本太平記」
...何の変りもなく見える部屋の隅々までを見廻していたがふと膝を折って...
吉川英治 「柳生月影抄」
...それでいい裸像群の隅々までも...
蘭郁二郎 「足の裏」
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