...今や大西洋海底に怪人集団が蟠居していることは世界の隅々まで知れ亙った...
海野十三 「地球発狂事件」
...庭園の隅々までも這い廻った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...百貨店の品を隅々までも精細に調査研究した上で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...わかい天才は街の隅々まで駈けずり廻つた...
太宰治 「猿面冠者」
...でも、また、隅々まで読んで、感激をあらたにした...
太宰治 「十二月八日」
...身體の隅々まで物音がはいりこんで犇(ひし)めき合ふ...
田畑修一郎 「南方」
...一篇広告の隅々まで読み終りし頃は身体ようやく動揺になれて心地やゝすが/\しくなり...
寺田寅彦 「東上記」
...その頃の長崎にはロシアの東洋艦隊の勢力が港町の隅々まで浸潤していた...
寺田寅彦 「二つの正月」
...面白くもない記事に隅々まで眼を通した...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...隅々まで探したが...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...封建思想が村の隅々まで残っていた私の少年時代に...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...皇帝の体質は隅々まで知っておる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...メアリは部屋の隅々まで知っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...桜の種類を蒐めるには日本国中の隅々までもアサル事だ...
牧野富太郎 「植物記」
...物置はそのために隅々までしらべられ...
宮本百合子 「折たく柴」
...最も親密によんでくださるひとの精神と情緒との隅々まで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...天井の隅々までも血の絶叫と...
夢野久作 「怪夢」
...部屋の下半部の隅々までも手に取る如く見廻されます……のみならず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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