...なぜ世界の隅々まで...
會津八一 「支那の明器」
...海の底のような憂鬱(ゆううつ)な光を部屋の隅々まで送って...
有島武郎 「星座」
...寂れた町の隅々まで...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...腕から身体の隅々まで伝はつて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...隅々までくまなく見えた……そしてくまなく見えた物の一つは...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...一篇広告の隅々まで読み終りし頃は身体ようやく動揺になれて心地やゝすが/\しくなり...
寺田寅彦 「東上記」
...この都会の隅々まで警察の手が行き渡ってることを...
豊島与志雄 「悪夢」
...隅々まで探したが...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...一通りその隅々まで見て歩くのはまだ優しい人で...
中里介山 「大菩薩峠」
...小屋の隅々までも見廻して...
中里介山 「大菩薩峠」
...凡(およ)そ八景の名所名所の隅々まで...
中里介山 「大菩薩峠」
...署長の三人はそちこちで幾らかづつ證據物件を拾ひ上げながら二階の諸部屋を隅々まで尋ね歩いた...
南部修太郎 「死の接吻」
...室(へや)から室(へや)へと隅々まで調べて居ります...
野村胡堂 「古銭の謎」
...想像がその推論に入り込んで隅々まで想う奮闘に比例して...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...四方の壁に四仏浄土を描いた壁画の隅々までが蛍光灯のあかるい光のなかに鮮やかに浮かび上がっている...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...この薄暗いガランとした小大橋(こたいきょう)の土間の隅々までが...
正岡容 「小説 圓朝」
...それでいい裸像群の隅々までも...
蘭郁二郎 「足の裏」
...肉体の隅々までも精神に充たされているようなあのパヴローヴァの肉体をもってでなければ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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