...家の中には隅々まで和(やわ)らかな気分が広がつてゐて...
伊藤野枝 「惑ひ」
...会館内の隅々まで...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...今日では既に世界の隅々まで進出するに至りました...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...当るのには訳があって私は谷中の墓地は隅々まで精通していたから...
高村光太郎 「回想録」
...煤(すす)けた天井の隅々までも...
橘外男 「蒲団」
...身體の隅々まで物音がはいりこんで犇(ひし)めき合ふ...
田畑修一郎 「南方」
...物の隅々まで影の無い明るみを作っていた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...物の隅々まで訪れて...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...隅々まで探したが...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...家屋敷の隅々までも御捜索くだされた通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...荒廃した長屋の隅々まで...
火野葦平 「花と龍」
...作者の血が隅々まで通いきっていないところがある...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...国土の隅々まで波も騒がぬこの治世...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...隅々まで日がさしている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...すでに隅々まで読みつくした新聞をひっくりかえしながら...
山川方夫 「待っている女」
...けれども室の中は隅々までガランとして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...およそ柳営の隅々までをいま...
吉川英治 「私本太平記」
...国の隅々までを焦土(しょうど)とし...
吉川英治 「新書太閤記」
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