...密使はヨーロッパの隅々に送られた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...世界のあらゆる隠れた隅々の物語に...
谷譲次 「踊る地平線」
...室の隅々に濛とした気が立罩めて...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...隅々(すみずみ)までも愛情が行きわたっている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...灯りの届かぬ土間の隅々も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お静の心尽しが隅々まで行亘って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もうひつそりと鎮まつた野営の隅々にまでひろまり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...一夜のうちに城下の隅々まで知れ渡った...
本庄陸男 「石狩川」
...隅々(すみ/″\)からは其(そ)の手足(てあし)が出(で)て居(ゐ)ました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...昔から丹念にかいて隅々まで描いていたタイプです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...室の中の隅々(すみずみ)とか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...冬のさむさが隅々に残り漂うているに拘らず...
室生犀星 「庭をつくる人」
...水から引き上げた網の所々(しよ/\)に白魚が光つてゐるやうに、肌の隅々から、喜が赫き出す...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...そしてその怒りを彼女たちの五体の隅々まで吹きこみ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今でも全国の隅々(すみずみ)まで行われているが終始一貫した発見の糸口は...
柳田国男 「山の人生」
...煙草の隅々に時計が並べてある...
横光利一 「欧洲紀行」
...それでいい裸像群の隅々までも...
蘭郁二郎 「足の裏」
...そうして相手の心を細かい隅々にわたって感得する...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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