...薄暗い寺院の隅々では...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...焼残りの書籍や文房具や洋物雑貨が塵溜のようにゴッタに積重ねられて隅々を塞げていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...煤(すす)けた天井の隅々までも...
橘外男 「蒲団」
...宅(うち)の玄関へはいると妻は箒(ほうき)を持って壁の隅々からこぼれ落ちた壁土を掃除しているところであった...
寺田寅彦 「震災日記より」
...その頃の長崎にはロシアの東洋艦隊の勢力が港町の隅々まで浸潤していた...
寺田寅彦 「二つの正月」
...白い天井の方だけが明るくて隅々が薄暗く思われる...
豊島与志雄 「反抗」
...画面の隅々隈々(すみずみくまぐま)までも熱心に見つめる...
中里介山 「大菩薩峠」
...小屋の隅々までも見廻して...
中里介山 「大菩薩峠」
...雑草のはびこった一層くらい隅々にひそんでいるように見え...
西尾正 「墓場」
...豐かさが隅々までも行き屆きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...印刷の隅々まで読みかへした...
原民喜 「壊滅の序曲」
...隅々はどんよりと暗いので...
久生十蘭 「魔都」
...皇帝の体質は隅々まで知っておる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...そして手入れが隅々まで行きとゞいてゐるので凄惨な気分は起らなかつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...全国の隅々にまで分配されるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わずかの間に全国の隅々にまで普及し...
柳田國男 「食料名彙」
...大衆の心理の隅々にまで喰込んで行った...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...部屋の下半部の隅々までも手に取る如く見廻されます……のみならず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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