...青く瞬く星を鏤めた其隅々には...
石川啄木 「鳥影」
...自分と云ふものゝ隅々にまで喰ひ込んで邪魔をするのだと云ふ自覚は...
伊藤野枝 「惑ひ」
...隅々を見回ってから四人額をあつめひそひそささやき合い...
井上円了 「おばけの正体」
...炬火(たいまつ)を皆手にして三面谷の隅々を探し廻ったが...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...皿が隅々まで磨かれた大理石のようになるまで舐め回した...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...それを隅々(すみずみ)までまた読み返してると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さしもに広い大江戸は愚か三ヶ(さんが)の津(つ)の隅々にまで喧伝(けんでん)せしめた一代の名著も...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...四方の隅々までジロリジロリと見廻しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...各国国旗掲揚式に参列したということを『欧米の隅々』で読んだことがあった...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...時間の隅々までが利用され...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...日本中の隅々からはじきだされた人々が...
服部之総 「望郷」
...それからその村のどの隅々(すみずみ)にも一ぱいに充満している...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...最も親密によんでくださるひとの精神と情緒との隅々まで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...地方の隅々に近世になってから使い始めたものまで合せても...
柳田國男 「地名の研究」
...即ち一時に全国の隅々にあるものを...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...天井の隅々までも血の絶叫と...
夢野久作 「怪夢」
...「もしや?」とお粂が戸棚の隅々をあらためてみると...
吉川英治 「江戸三国志」
...隅々(すみずみ)...
吉川英治 「新書太閤記」
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