...部屋の隅々には、最も素晴しい黄金漆器や最古のカケモノがあった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...焼残りの書籍や文房具や洋物雑貨が塵溜のようにゴッタに積重ねられて隅々を塞げていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...密使はヨーロッパの隅々に送られた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...世界のあらゆる隠れた隅々の物語に...
谷譲次 「踊る地平線」
...冬中閉(とざ)されてあった煤(すす)けた部屋の隅々(すみずみ)まで...
徳田秋声 「あらくれ」
...室の隅々に埃がたまっていた...
豊島与志雄 「未来の天才」
...いわゆる共通感覚(ゲマイジン)があらゆる存在の隅々より...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...世界の隅々までも廻って...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...この食堂の隅々(すみずみ)にまで漂っていそうな...
堀辰雄 「旅の絵」
...それからその村のどの隅々(すみずみ)にも一ぱいに充満している...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...部屋を隅々までさっと見渡した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...隅々にまでも噎せつぽいやうな甘気な香りがこびりついてゐるやうな感じにも堪へられず...
牧野信一 「早春のひところ」
...稲妻型の山径の隅々に達する毎に深い息を容れて...
牧野信一 「剥製」
...405この穴には瓶や缶が隅々に並べてある...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...地方の隅々に近世になってから使い始めたものまで合せても...
柳田國男 「地名の研究」
...田舎の隅々にまで伝わっているのみならず...
柳田国男 「年中行事覚書」
...全篇の隅々まで百パーセントに重なり合っているという極めて眩惑的な構想で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...欧米人は三百年の歳月を費してこの科学の精神を生活の隅々にまで浸透させて行った...
和辻哲郎 「鎖国」
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