例文・使い方一覧でみる「険しく」の意味
スポンサーリンク...急に無気味（ぶきみ）なほど険しくなった... 
芥川龍之介 「お律と子等と」
...その夜も険しく眉をひそめて居りましたが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...路は次第に険しくなつた...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...領事は気難（きむつか）しい顔を一層険しくして...
薄田泣菫 「茶話」
...大西氏の顔は急に険しくなつた...
薄田泣菫 「茶話」
...なかなか険しくわたり合っていたのである...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...物干場へあがってお日様を険しく見つめ...
太宰治 「皮膚と心」
...だんだん山が険しくなって...
寺田寅彦 「旅日記から（明治四十二年）」
...はしなく二人の雰囲気（ふんいき）が険しくなり...
徳田秋声 「仮装人物」
...険しく眉（まゆ）をひそめた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そう言うような意志のうごきが険しく見えたかと思うと...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...夢でもなく、うつつでもなく、凄い幻を見ましたが、これが、若君を脅かすらしく、幻が出ますと、急に――」八郎太の眼が、険しく、七瀬へ光った...
直木三十五 「南国太平記」
...「仙波、今聞いた、御暇だとのう」「それについて、父が、何か智慧を借りたいことがあるらしいが、同道してくれんか」益満は、土間に立ったままで、腕を組んだが「断ろう」小太郎が、眼を険しくして、立上った...
直木三十五 「南国太平記」
...次第に険しくなりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ラルフの顔が険しく深刻になった...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...家中における反阿賀妻の空気がそれほど険しくなっていた証拠であった...
本庄陸男 「石狩川」
...そして英雄（ヒデヲ）のこと……」「あなたでも英雄（ヒデヲ）のことなんか考へることがあるの？」「黙れ！ 考へると云つたつて……」と彼は険しく細君を退けたが...
牧野信一 「父を売る子」
...そういうような意志のうごきが険しく見えたかと思うと...
吉川英治 「江戸三国志」
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