...だから私は腹の底に依然として険しい感情を蓄へながら...
芥川龍之介 「蜜柑」
...険しい困苦と戦いながら...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...険しい雪の斜面を下るということは獣類の多数にとっては致命的であったに違いないからである」と書いている...
石川欣一 「可愛い山」
...建物全体が山の険しい斜面に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...険しい山を登ろうとも少しも苦しいと感じない...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...」夫人は険しい目附をして夫を見た...
薄田泣菫 「茶話」
...これまた険しい表情で...
高見順 「如何なる星の下に」
...雪子と妙子の間には可なり険しい利害の対立が潜んでいるのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...蜿蜒(えんえん)とつづいてる険しい小山を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...安堵(あんど)の様子と絶えざる苦しみから来る険しい色とがいっしょになって浮かんでいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...庄吉の身体が侍から、一尺と離れぬ内に、侍が振向いた、険しい眼が、庄吉の眼と正面から衝突した...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、鏡を、絹へ包みかけて、もう一度、自分の顔を、写してみて(よく、剣難の相とか、水難の相とか、ということがあるが――)と、じっと、自分の顔を見ていると、何かしち、いつもよりも、険しいものが、眉に、眼に現れていた...
直木三十五 「南国太平記」
...乾はひどく険しい顔で...
久生十蘭 「金狼」
...険しい岩山をよじ登り...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...帛(きぬ)をさくような険しい音が闇を貫いた...
本庄陸男 「石狩川」
...「彼方へ行け」との台察児(タイチャル)の険しい眼くばせに驚き怖れ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...険しい路を猿のやうに軽捷に馳せ下る幾人かの樵夫に出会つた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...眼の険しい四十男であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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