...純粋な文体(スタイル)の美しさに陶然とする至福の境地に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...空気のうまさを満喫して私は陶然とする...
高村光太郎 「智恵子抄」
...「少くとも陶然(とうぜん)としているだろう」「上流社会だって陶然とするからな」「だが陶然としかたが違うよ」津田は昂然(こうぜん)として両者の差違を訊(き)かなかった...
夏目漱石 「明暗」
...その美しいみめかたちに見惚れて陶然とするのであつた...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...今でも陶然とする度毎には...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...今でも陶然とする度毎には...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...酔ふほどに気分は大きく、陶然とする僕は、北溟ニ巨魚アリ身ノ長(たけ)数千里仰ギテハ三山ノ雪ヲ吐キ横サマニ百川ノ水ヲ呑ムと非常にうたふのであつたが、そんなに広い処なので、誰もゐないと同様で、どこにも迷惑などは及ぼさぬのであつた...
牧野信一 「自烈亭」
...別段に陶然とするほどの幸福感もなかつたけれど...
牧野信一 「滝のある村」
...母も玲瓏たる思ひの長けに陶然とするであらう――...
牧野信一 「風流旅行」
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