...左様なことができるかのう」「陶山(すやま)が...
直木三十五 「南国太平記」
...備中の武士で陶山義高(すやまよしたか)...
吉川英治 「私本太平記」
...わいらも、それをつかもうとは思わぬか」そこで、或る一策を打ち明けられると、聞きいっていた、陶山(すやま)、小見山の部下たちは、唸るように「……おうっ」と応じた...
吉川英治 「私本太平記」
...「おのおの太刀は背中に背負(しょ)え」陶山義高は...
吉川英治 「私本太平記」
...――陶山と小見山は一軒のやや大きなワラ屋根の土間(どま)へ入った...
吉川英治 「私本太平記」
...竈(かまど)のそばにうずくまって陶山...
吉川英治 「私本太平記」
...みな持ったか」念を押して、陶山は、「では、案内しろ」と、老農夫を頤(あご)で追った...
吉川英治 「私本太平記」
...こうして、さしもの嶮岨(けんそ)ものぼり切ってしまうと、彼は厚ぼったい唇を剥(む)いて、陶山の前に、強欲な手のひらをすぐつき出した...
吉川英治 「私本太平記」
...とたんに陶山はその老農夫を断崖の空(くう)へ向って蹴とばしていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...陶山は部下五十のそそけ立ッた影へ烈しく手を振った...
吉川英治 「私本太平記」
...陶山と小見山の二人は...
吉川英治 「私本太平記」
...それへ向って、陶山義高もまた、火の鞠(まり)を抛り投げた...
吉川英治 「私本太平記」
...――そしてその中を閃々(せんせん)と盲薙(めくらな)ぎに相手を叩き廻っていた陶山と小見山の剣光も...
吉川英治 「私本太平記」
...――二条大宮から下(しも)七条へまで充満していた六波羅の陶山備中(すやまびっちゅう)...
吉川英治 「私本太平記」
...そのうごきを今、高氏の本陣神祇官(じんぎかん)の大屋根の上から、物見の者が、いちいち、視野に拾って、「敵の陶山(すやま)、河野、斎藤の三陣のうち、陶山勢の一陣は、九条方面の加勢になだれ行きまする」と下へ告げ、つづいて、「六角勢の一部も、加茂川の向うを、大和口の方面へ、大きく移動しつつあります」とも、どなっている...
吉川英治 「私本太平記」
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