...八日、庚、晴、陳和卿参著す、是東大寺の大仏を造れる宋人なり、彼寺供養の日、右大将家結縁し給ふの次に、対面を遂げらる可きの由、頻りに以て命ぜらると雖も、和卿云ふ、貴客は多く人命を断たしめ給ふの間、罪業惟重し、値遇し奉ること其憚有りと云々、仍つて遂に謁し申さず、而るに当将軍家に於ては、権化の再誕なり、恩顔を拝せんが為に参上を企つるの由、之を申す、即ち筑後左衛門尉朝重の宅を点ぜられ、和卿の旅宿と為す、先づ広元朝臣をして子細を問はしめ給ふ...
太宰治 「右大臣実朝」
...陳和卿は造船も巧みとお聞及びになつて...
太宰治 「右大臣実朝」
...」日本ノ旅人デス「案内役が陳和卿では不安でございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...あの陳和卿といふ人物を信頼する気にはどうしてもなれなかつた御様子で...
太宰治 「右大臣実朝」
...この陳和卿といふのは甚だ不思議な人物で...
太宰治 「右大臣実朝」
...陳和卿もなかなかのお人で...
太宰治 「右大臣実朝」
...陳和卿の泣く泣く申し上げる事には...
太宰治 「右大臣実朝」
...陳和卿も、これほど事が、うまく行くとは思ひまうけなかつたでございませう...
太宰治 「右大臣実朝」
...陳和卿には唐船の修造をお言ひつけになり...
太宰治 「右大臣実朝」
...陳和卿のいやしい心をお見抜き出来ぬ将軍家ではございませんし...
太宰治 「右大臣実朝」
...陳和卿はすでに逐電...
太宰治 「右大臣実朝」
...大かたり者の陳和卿に対してもいささかもお怒りなさらず...
太宰治 「右大臣実朝」
...かの陳和卿はその後...
太宰治 「右大臣実朝」
...陳和卿も、公暁のために苦心して蟹の巣を作つてくれたやうなものです...
太宰治 「右大臣実朝」
...まさか陳和卿のやうに将軍家の前でわあわあ泣きはしないけれども...
太宰治 「右大臣実朝」
...陳和卿と同類くらゐに考へてゐる...
太宰治 「右大臣実朝」
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