...諸戸は取調べの時それについて一言(いちごん)も陳述せず...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...何が何やら十年一日どころか千年一日の如き陳腐(ちんぷ)な男女闘争をせずともよかった...
太宰治 「メリイクリスマス」
...』 630しかく陳じて先にたち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其後土佐に因んだ姫だるま人形と『よさこい手拭』の最初の三種を御送りした時は非常に喜ばれて『三越かどこかに土佐物産陳列即賣會でも催される時は...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...陳列法の善悪も判らなくて...
直木三十五 「大阪を歩く」
...その黴(かび)の生えそうなほど陳腐な欧羅巴出来の享受主義に...
中島敦 「狼疾記」
...陳列(ちんれつ)の方法(ほう/\)が良(よ)いとか...
濱田青陵 「博物館」
...僕はもうこの記念館のなかの陳列戸棚を好奇心で覗(のぞ)き見る気は起らない...
原民喜 「鎮魂歌」
...陳はそれでも断念(あきらめ)兼ねたと見えまして...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...……いえ!」秀陳は...
久生十蘭 「魔都」
...顕治は事実を公開の公判廷で陳述することを主張して白紙のまま予審終結をした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これを炊きたての熱い御飯へかけて薬味には葱(ねぎ)に陳皮(ちんぴ)に焼海苔(やきのり)に紅生姜(べにしょうが)なぞの細かく刻んだものと紫蘇(しそ)の実なぞを入れよく掻き混ぜて食べますとどんなに美味しゅうございましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...上来陳(の)べ来りしが如き新日本に生じ来れる思想は数年間之を発表すべき文学を求めつゝありしなり...
山路愛山 「明治文学史」
...陳留王は、それを見ると、帝に代って、「大儀であった」と、董卓へ言葉を下した...
吉川英治 「三国志」
...それへ来た陳登のすがたを見ると...
吉川英治 「三国志」
...人智に長(た)けた陳宮は...
吉川英治 「三国志」
...陳生(ちんせい)という者が...
吉川英治 「三国志」
...両軍ともに、山間(やまあい)の広き場所に出でて、それぞれ陣を張り、黄忠と夏侯淵はみずから馬にまたがって出合い、「魏の将、夏侯尚をつれ申した」「蜀の将、陳式、虜(とりこ)となりしをお返し申す」と、問答の上、武装解除された二人を、素速く交換すると、「やッ」とばかり声を合せて、自陣に引上げたが、夏侯尚がまさに、軍列に入ろうとする時、どこからか、一本の矢が飛んできて、彼の背にあたり、ばたりと地上に倒れた...
吉川英治 「三国志」
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