...陰ながらも省作を見...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...いい妹の陰ながらの声援が...
太宰治 「新樹の言葉」
...陰ながら保護してゐるぐらゐなもので...
田山録弥 「波の音」
...そして私は陰ながら...
豊島与志雄 「母親」
...陰ながら今日の御盛典を祝して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...……先生に対するわたしのひそかな尊敬と友情が、陰ながら、いくぶんでも、先生のお役に立ったとしたら、それに越した喜びはありません」そう言って、ゆっくりと両足を踏み伸して、背凭のとれかかった古い籐椅子の中に沈み込むようにしながら、「……わたくしもね……私もむかし、モスクヴァで、ベイエの道徳社会学を勉強していたことがあります...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...陰ながら御成功をお祈り申しております...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...二四平馬は、三斎隠居の機嫌をとるために、夜陰ながら、路傍で拾って来た、怪賊闇太郎、――それが、隠居の気に入ったらしいのが、初めの中は嬉しかったが、いつまでも、闇太郎、闇太郎で、自分の方を、ついぞ、老人が、振り向いてもくれぬので、何となく、不機嫌になって来た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...陰ながら一揆の後立をしてやるのだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...陰ながら祈っています...
吉川英治 「上杉謙信」
...陰ながら祭をなし...
吉川英治 「三国志」
...陰ながら憂いにたえない...
吉川英治 「新書太閤記」
...陰ながらお礼だけを申し述べて参りとう存ずる...
吉川英治 「新書太閤記」
...陰ながら遠く御礼のみを申し上げて...
吉川英治 「新書太閤記」
...陰ながら欣(うれ)しくぞんじておる」たれもまだ老公のすがたを仰がない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...陰ながらわれわれまでも...
吉川英治 「源頼朝」
...陰ながらお察しいたしておりまする」「そちは...
吉川英治 「源頼朝」
...陰ながら力(りき)んでいた場合でもあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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