...そういう時は自分の膝元へ引寄せてお椀(わん)の蓋(ふた)なり小皿(こざら)なりに肴を取分けて陪食させた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...そして恒例の御陪食を賜わった時に...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...明治の初年ごろに西郷(さいごう)はじめ維新の豪傑連(ごうけつれん)がはじめて御陪食(ごばいしょく)を仰付(おおせつ)けられたことがあったという...
新渡戸稲造 「自警録」
...むしろ御陪食の栄(えい)をご辞退申し上げんとしたものもあった...
新渡戸稲造 「自警録」
...そこで西郷(さいごう)は起(た)って口を開き厚くご陪食の御礼を申し上げ...
新渡戸稲造 「自警録」
...二十八日に皇帝の別荘において陪食した...
蜷川新 「天皇」
...小生八月上旬より、維納に遊び、有名なスタインに就き、其説を聞き、実に得る所不少と心窃に楽み居候処俄に独逸皇后より、至急帰れと電報到来、伯林に帰り、二十八日皇帝の別居にて、陪食せし時に、皇帝勅して曰く、汝は、国憲等の取調を為すと聞ゆる...
蜷川新 「天皇」
...王の食事は、この十年間そうであったように、山の城でも、陪食なしで、一人で居間ですました...
久生十蘭 「泡沫の記」
...もう二度も国主の御陪食をしたんだもの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...「それからあの画家が二度も国主の御陪食をしたことも知っています...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...いつもイギリスのキングやクインの御陪食をしている...
三浦環 「お蝶夫人」
...会員一同にご陪食を賜った...
武者金吉 「地震なまず」
...ご陪食が終わってから桜井院長が一々会員の氏名と専攻学科を述べてご紹介申し上げた...
武者金吉 「地震なまず」
...上流紳士が宮中へ出て御陪食を仰せ付かっても西洋料理ではないか...
村井弦斎 「食道楽」
...「宮中陪食記」の二篇とであろう...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...いかなれば満腹したる陪食者のごとくに人生をば去らざる?(ルクレティウス)もし人生を利用することができなかったのならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ご陪食のお料理は」と...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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