...――僕は又苦しみに陥るのを恐れ...
芥川竜之介 「歯車」
...イルマタールが動いたために卵は落ちて深海の底に陥る...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...どんな惨めなはめに陥るだらう? そしてまた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...其の為に更に困難に陥るに至り易い...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...小虫の群集に害せられて危険に陥る事ありと...
関寛 「関牧塲創業記事」
...しまいには自分自身にまで不満を感じて自暴自棄に陥る...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...観念論の定石に陥ることにならざるを得ないだろう(ヘーゲルの絶対観念論・其の他各種の「絶対」何々主義・を見よ)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...罪悪や自殺や心身のはなはだしい堕落に陥ることがあると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一度受動的な状態に陥ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...突然窖(あなぐら)の中に陥ること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...必然的にこういう傾向に陥るのは...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...美が輝(かゞやき)を減ずるといふ羽目(はめ)にも陥る危険はないぢやありませんか」自分はさう云(い)ひ切つて仕舞(しま)つた...
夏目漱石 「点頭録」
...超越的弁証法の虚偽に陥ることである...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...一人の身の上にて言えば天然の自由を達せずしてわがまま放蕩に陥る者と言うべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...自殺を覚悟するとみな一種の狂人か、放心状態に陥る...
北條民雄 「断想」
...真に失恋者の境涯であるかのやうな悲し気な自己陶酔に陥るのであつた...
牧野信一 「熱い風」
...だが天才への崇拝が一度天才主義に陥るなら...
柳宗悦 「工藝の道」
...そうして遂に自暴自棄に陥る...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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