...かくのごとき休止の状態に陥ることいよいよ深くいよいよ動かすべからずなった時...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...一度は陥るべきものであろう...
石原莞爾 「戦争史大観」
...刺激がなければどうかすると過(あやま)ちに陥る...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...言えば憤慨居士の名誉にも関しようというジレンマに陥るが...
辰野九紫 「青バスの女」
...海に陥る打たれたもの音等を...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...科学的精神に対して専門家的矮小化に陥る危険を...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...死人のように虚脱の状態に陥ることもあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...文学的労働としてのディレンマに陥る...
豊島与志雄 「文学以前」
...生存しきれなくなって破綻の悲運に陥るかどうか...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...皆異端に陥る者らである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...特にカルシウムの不足に陥る傾向があったそうで...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...日に増し悲観な厭世(えんせい)に陥るようになった...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...十一時にもなれば眠りに陥ることができた...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...これでは熱情的になればなるほど孤独に陥るのは当然のことだ――と兵野も思つたが...
牧野信一 「露路の友」
...決して自分はその欠点に陥るまいと心がけることだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...一度か二度不作により困窮に陥る時には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...悲惨な結果に陥るということこれである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...インドに兎己れを食わんとする獅子を欺き井に陥るる話あり...
南方熊楠 「十二支考」
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