...彼は如何なる死地に陥るも...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...たった一人で深山幽谷を迷って歩くような場合に陥るかも知れぬ...
石川欣一 「可愛い山」
...敵火の下ではたちまち混乱に陥ることは明らかであり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...民免れて恥なしという有様に陥るんである...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...しかしながらこの誤りに陥るのはひとり地方人士のみではない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...海に陥る打たれたもの音等を...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...ジャーナリズム化が往々陥る弊害でもある...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...時としては進歩党と均しく消極的に陥ることあるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分がその席にいたような錯覚に陥る...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...観察者の態度を維持しがちの学者のように表面上の矛盾などを無理に纏めようとする弊害には陥る憂(うれい)がない...
夏目漱石 「中味と形式」
...旧水戸藩の覆轍(ふくてつ)に陥ることはなかるべきやと...
福沢諭吉 「学問の独立」
...こうした悲惨な奴隷の運命に陥るにちがいないこの世から...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ひとは思索のただなかにおいてさえ瞑想に陥ることがあるという事実によって示されている...
三木清 「人生論ノート」
...持っている知識が矛盾に陥ることによって否定され...
三木清 「哲学入門」
...マンネリスムのポーズに陥ることについての戒心がかかれていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...作者はなおも第二の欠点に陥る...
柳宗悦 「工藝の道」
...無政府主義に陥る危険を伴うということを...
矢部貞治 「政治学入門」
...四分五裂の守勢敗北状態に陥るものと観測されておりました...
夢野久作 「暗黒公使」
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