...眠に陥るのを待って...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...病を押した自然の復讐として少しづゝ重態に陥るは止むを得ない...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...とうとう陥る所までおちて馘首(かくしゅ)され...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...阿諛佞弁を以て良民を欺罔し之を誘拐して窮地に陥ることを勉めつゝあり...
田中正造 「非常歎願書」
...ある処は叙述が説明に陥るのを憂ひ...
田山録弥 「小説新論」
...突然窖(あなぐら)の中に陥ること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...読めば忽(たちまち)和臭の弊に陥るべしとは其の道を修むる人の斉しく言う処なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...至らぬまでも危篤に陥るかもしれないが...
永井隆 「長崎の鐘」
...むしろ牽制の立場に陥るほど...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...覚へず知らず姦通の罪悪に陥るのだ...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...冗言に陥ることをおそれるから省くが――...
牧野信一 「鸚鵡の思ひ出」
...アチラ立つればコチラが立たず両方立つれば身が立たずの俗謡のようなジレンマに陥る...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...根本において理窟に陥る者...
正岡子規 「俳句の初歩」
...ところで人間は技術的であることによってデカダンスに陥る危険を有している...
三木清 「解釈学と修辞学」
...それを実行した暁にはいよいよ深い煩悶(はんもん)に源氏は陥ることであろうし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...敵の本城が陥るとすぐ随身の兵をつれて城門の内へ入ろうとした...
吉川英治 「三国志」
...まんまと敵の術中に陥るというもの...
吉川英治 「三国志」
...あるいは自己の罪悪のために死よりも烈しい苦悶に陥る人物が描かれぬでもないが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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