...払い除ける拍子に...
田中貢太郎 「狼の怪」
...絡わりついて来る小児を突き除けるようにして...
田中貢太郎 「長者」
...晩飯の後でチヤブ台を除けると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...そうして彼の幼時の思い出のかかっている家具の一つでも取除けることを許さなかった...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...技術的範疇を押し除けるのに...
戸坂潤 「技術の哲学」
...神樣を取除けると必ずそれが祟るといふので...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...虫を除ける爲に瓜の葉へ灰を掛けて遣つたり...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...その除ける時、皮肉な奴だ、私の顔を、じっと見上げるのである...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...何事も明すけに言ふて除ける事が出來ぬからとて...
樋口一葉 「うつせみ」
...ほんの芝土を取り除けるだけで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...身を屈(かゞ)めて窓を蔽つてゐる簇葉(むらは)の一枝を押し除けると...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...――「君のまだ見ない絵がもう一つある」そして一枚の被覆をさっと取り除けると...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...そのうちこの欠点を確実に除けると言ったのだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...計画の失敗を覚悟で鉄線は取り除けるが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...部屋いつぱいに差込む日脚を除ける爲めにカアテンを引くと...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...それとも己の病気を嫌って除けるのだろうか...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ガラスに反射した室内の光りを除けるため顔を窓に近づけ...
横光利一 「旅愁」
...彼は必死になっていて漸くその恐しい指を払い除けることが出来たが...
渡辺温 「絵姿」
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