...道徳生命を取除けると...
大隈重信 「平和事業の将来」
...彼の心からこの陰鬱な物思いを払い除ける魅力を持っているのは彼の娘だけであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そうして彼の幼時の思い出のかかっている家具の一つでも取除けることを許さなかった...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...虫を除ける爲に瓜の葉へ灰を掛けて遣つたり...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...次には奇人を取り除ける...
夏目漱石 「模倣と独立」
...何となく物々しくなる空気を払い除けるように...
野村胡堂 「古城の真昼」
...切尖を除けるはずみに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その除ける時、皮肉な奴だ、私の顔を、じっと見上げるのである...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...それでもってあんたの気持ちのやましさを取り除ける...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そのうちこの欠点を確実に除けると言ったのだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...梅雨曇りの午後の空を寂しく映している水溜りをヒョイヒョイヒョイヒョイ除けるようにしてきょうも圓朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
...同じく山上の花見は場面で颯と吹来る一陣の怪風を主人公が袖で除けるあたりの迫真さ...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...けれどそれを推し除けるローマ帝國もまた現實的であつた...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...悪い病を除けるというしきたりがあった...
柳田国男 「雪国の春」
...向うから来た自転車を除けるふりをしいしいギューッと左に取って...
夢野久作 「少女地獄」
...右を除けると左から攻められ...
横光利一 「旅愁」
...払い除ける手間ひまの煩わしさに加えて...
横光利一 「旅愁」
...彼は必死になっていて漸くその恐しい指を払い除けることが出来たが...
渡辺温 「絵姿」
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