...単にこの媒質はそこで見ている物体と同様に――光が起すはずであった振動を取り除けば――静止の状態にあると仮定されました...
アルベルト・アインスタイン 石原純訳 「相対性理論」
...日溜りに風さえ除けて...
石川欣一 「可愛い山」
...その家老時代の建物は取除けられてしまって...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...除け者扱いにされて居ました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...晩飯の後でチヤブ台を除けると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...彼の右の手は薬草を押し除けた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...兄を押除けてでも...
直木三十五 「南国太平記」
...「おや?」それを払い除けようとしてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...三井(みつい)と三菱(みつびし)を除けば日本ではまあ彼所(あすこ)位なもんですから...
夏目漱石 「道草」
...せめて隱居料に取り除けて置いた分だけでも孫の留吉にやりたいと話したのがツイ四五日前の事だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三四疊半は窓際半分ほど凄まじく血に汚(よご)れてをりますが、それを除けば、若い娘の部屋らしく、小綺麗に整頓されて、箪笥(たんす)も鏡臺も、その側に据ゑた小机も、細々(こま/″\)した身の廻りの品にも、可愛らしさが溢れます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その下の窓には霜除けも何んにも無く...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何事も明すけに言ふて除ける事が出來ぬからとて...
樋口一葉 「うつせみ」
...彼は看護婦から紫外線除けの黒眼鏡を受取ると...
堀辰雄 「恢復期」
...私は一つの火山を縦に半分に割ってその半分の岩塊を全部取り除けてみたい...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...けれどそれを推し除けるローマ帝國もまた現實的であつた...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...どれも旨く除けて通つて...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...毛深い腕で雨を除けるように両手を頭の上で組み合わせていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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