...サンセリナは曾てその敵を除くために毒を用ゐた女である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...*二日には近藤氏を除く六人の生存者が...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...三の大寺巨刹を除くのほかは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...ケルン寺ケルンにある寺院は世界第一の高塔を有す(ただしパリの塔を除く)...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...出入口のついている壁を除く他の三方の壁には長椅子が押しつけてあり前に細長い卓子(テーブル)が置いてある...
海野十三 「宇宙尖兵」
...三成は唯家康を除くに急也...
大町桂月 「石田堤」
...英断を以て其の妨げと成るべき事柄を除くことが...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...十悪大罪を除く他の者はみな赦(ゆる)された...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...輝勝一人を除く外政高の死の真相を知っていた者はないのであるから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ただ与えられた諸可能態の内の一つを除く凡てを...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...塚にさしひびかないように取除くならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...要するに生理的状態より来る不快の観念を除くを得ば...
新渡戸稲造 「自警録」
...この確信を取除くことは容易でない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...火事の際に焼け死んだ看護婦長の黒焦になった屍体を何時迄も記憶から除く事の出来ない私に取って...
松永延造 「職工と微笑」
...人と同棲して鼠害を除くとある...
南方熊楠 「十二支考」
...十四日の天満(てんま)ノ森(もり)の衝突を除くほかは...
吉川英治 「新書太閤記」
...茶屋四郎次郎ひとりを除くほかは...
吉川英治 「新書太閤記」
...粗生生産物及び労働を除くすべての貨物の自然価格は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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