...彼を除くの老を扶(たす)け幼を憐む所以なるを知る...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...これを除くとしても少くも二つの点に於て...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...もしいなければ除く)母その二...
大杉栄 「獄中消息」
...元来温井検校の家は日蓮宗(にちれんしゅう)であって検校を除く温井一家の墓は検校の故郷(こきょう)江州(ごうしゅう)日野町の某寺にある...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...雨宮一派の相場師を除くの外...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其中井卦を除く外は皆その卦名をもつものを各々五種づゝ含んでゐるのである...
内藤湖南 「易疑」
...自分が苦心の結果取除くことに成功したところのものが...
中島敦 「かめれおん日記」
...独歩君の作物は「巡査」を除くのほかことごとく拵えものである...
夏目漱石 「田山花袋君に答う」
...従って、私が方々を流浪しつづけていた間も、彼女が嫁(とつ)いださきの有名な実業家のことを常に注意していたので、其の男が、あの関東の大震災の時無残にも圧死し、彼女を除く外、彼女の里のものまで殆ど全部死んでしまったことを知っていたのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...行き来の不便を除くため...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...」彼の疑惑(うたがひ)を除く状態ではなかつたので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...もう一度のを除くと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「大量の邪魔な石を取り除く...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...本邦の竹は今日吾人の知る所を以てせばただ台湾産なる麻竹一品を除くの外は上の三属に配するを得べし...
牧野富太郎 「植物記」
...良子刀自所蔵の俊が遺文中首尾略(ほゞ)全(まつた)きものは、此記を除く外、遊記二篇、小説二篇があるのみである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして後に正桓(まさたけ)に配せられた第六女寿子(ひさこ)を除く外...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...支那の労働者は食事の時間を除く外...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...できるだけ早くその欠陥を取り除くことに努力せねばならぬ...
和辻哲郎 「地異印象記」
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