...彼を除くの老を扶(たす)け幼を憐む所以なるを知る...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...社会不安を除くためこんな野獣のごとき夫は極刑にしてしまえ! とまで激昂しているということも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そのとおりだ」毒蛇(コブラ)のいうとおり蓋を捩(こ)じあけてその綿を取り除くと...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...艦体一転して左舷敵に向かい右舷しばらく閑なる間とを除くほかは...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...味あるものの味を除く」...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...アンリ四世の紋章を取り除くことは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そしてアンジョーラを除くのほか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...予め害を除くの道を知らずんばいかでか真の利を得んや...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...イタリアの内閣が外相チアノ伯を除く外...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...従って、私が方々を流浪しつづけていた間も、彼女が嫁(とつ)いださきの有名な実業家のことを常に注意していたので、其の男が、あの関東の大震災の時無残にも圧死し、彼女を除く外、彼女の里のものまで殆ど全部死んでしまったことを知っていたのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...いろいろな障害がまったく取り除くことができないもののように見えます...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...必要なら命も捧げるよ」第三章 ホレイス・メイフィールド伝統にならい敷布を取り除くと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...これを除くと一〇〇対七五である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...富士川游さんの所蔵の『直舎(ちょくしゃ)伝記抄』及(および)已(すで)に散佚(さんいつ)した諸書を除く外は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ペリクレスから「いやしくもひとたび掲げた布告板はこれを取り除くわけにゆかない」と言われると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それ故暫(しばら)くこの旅から除くことと致しましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ただしこの話は九州を除くの外...
柳田国男 「雪国の春」
...園城寺の一夜から久しく登城の姿をここに見せなかった四老臣のうち――滝川三郎兵衛を除くのほか...
吉川英治 「新書太閤記」
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