...余りに器械的に限定して...   
高木敏雄  「比較神話学」 
...ことさらに籠の小鳥を雀と限定してゐるところ...   
太宰治  「お伽草紙」 
...支那の文化を研究する学術と限定していうべきであろう...   
津田左右吉  「日本に於ける支那学の使命」 
...しかし方数十里の地域に起るべき大地震の期日を数年範囲の間に限定して予知し得るだけの科学的根拠が得られるか否かについては私は根本的の疑いを懐(いだ)いているものである...   
寺田寅彦  「地震雑感」 
...それが問題の出発点を――従ってその到着点をも――観念(乃至意識)の研究に限定して了ったから...   
戸坂潤  「イデオロギー概論」 
...存在を向の約束に従って空間的存在に限定しても...   
戸坂潤  「空間概念の分析」 
...吾々が感覚の役割を消極的なものに限定している限り...   
戸坂潤  「現代唯物論講話」 
...この根本的な対立に話を限定しておけば...   
戸坂潤  「現代唯物論講話」 
...認識の世界を限定しておいて...   
戸坂潤  「現代唯物論講話」 
...こういう意味での作品・創作に限定して考えたくなる人があるとすれば...   
戸坂潤  「思想としての文学」 
...一体文芸批評を作品批評や作家批評に限定して考えるから...   
戸坂潤  「思想としての文学」 
...現在の科学だけに話を限定しても...   
中谷宇吉郎  「比較科学論」 
...フルトヴェングラー指揮の四種のレコードに限定しても差しつかえないものであろう...   
野村胡堂  「楽聖物語」 
...この犯罪は時間を限定して行われていた...   
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」 
...五千と四十に限定している...   
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」 
...それを地方的に意味を限定して使い...   
柳田国男  「海上の道」 
...前代の俳諧のごときは殊に読者を限定して...   
柳田国男  「木綿以前の事」 
...二私はここで「自然」の語義を限定しておく必要を感ずる...   
和辻哲郎  「「自然」を深めよ」 
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