...しかしその調べと云ふ意味を十七音か否かに限るのは所謂(いはゆる)新傾向の作家たちの謬見である...
芥川龍之介 「発句私見」
...野菜物ばかりは畠から取りたてに限る...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...最先(まつさき)に苦情を言出すのは此人に限る...
石川啄木 「赤痢」
...決して学校の教育に限るにあらず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...男の○○を當てるに限るとあるに至り...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...塩引として諸国へ通商(あきなふ)は此地に限る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...これに限る...
太宰治 「もの思う葦」
...何も人造石対ゴムに限る必要はないはずである...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...町人風情のかりそめにも用うべからざる語だ」「へえそんなたいそうな文句を引張り出したんでげすか」「南面というのは天子に限るのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何も金を儲(もう)けるだけが日本の為になるとも限るまいから...
夏目漱石 「それから」
...「少し御気分が悪いと仰(おっ)しゃって先刻(さっき)から伏せっていらっしゃいます」細君の寐(ね)るときは歇私的里(ヒステリー)の起った時に限るように健三には思えてならなかった...
夏目漱石 「道草」
...百姓町人が直(す)ぐ幸せになるとは限るまい...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...子供だけにきく毒だって無いとは限るまい」平次はそんな事を言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...振られ男に限るといふわけか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その顔を見てやらないに限ると思いましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...后宮へ出入するは王と后と汝三人に限るが...
南方熊楠 「十二支考」
...「下手物」と全く共通した基礎に立っている時に限るということを...
柳宗悦 「工藝の道」
...単に熊谷のみには限るまい...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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