...ただしこれは指導者が完全な演技者に近い場合に限るようだ...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...北海メール社を動かすに限ると思つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何でも節倹(しまつ)して置くに限る...
薄田泣菫 「茶話」
...そればかりではなく弁証法が一種類に限ると考えられる理由もない...
戸坂潤 「科学方法論」
...三日や五日で起きられないときに限る...
中勘助 「胆石」
...それには限るまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...番頭の泊った晩に限ると聞いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――よくもそんな間拔けな事が考へられたものだ」「――それも樽(たる)を据ゑた家に限るね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これに限るてえわけで...
久生十蘭 「魔都」
...この種の句法が殆(ほとん)どこの歌に限るほどの特色を為(な)しをるとは知らぬ人ぞ多く候べき...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...この種の句法がほとんどこの歌に限るほどの特色をなし居るとは知らぬ人ぞ多く候べき...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...この範囲はアルシャイスムの領分を限る線によって定められる...
森鴎外 「空車」
...……女ッてやつアこれに限るんだ...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...退屈凌ぎはこれに限ると一時は貸本大当り...
山本笑月 「明治世相百話」
...大きな旅行は一人に限ると思う...
横光利一 「欧洲紀行」
...下手をするよりこのままそっとしておくに限ると矢代は言葉もなく黙っていた...
横光利一 「旅愁」
...この方法に限ると思っている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...蒼空を限るやうな山と山との大きな傾斜が――それをおもひ起すことすら既に私には一つの寂寥である――相迫って...
若山牧水 「渓をおもふ」
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