...自分が発見した時に限るのである...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...三木目の腕を使うに限るですぞ...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...獰猛(どうもう)な壮年の男子に限るものの如く...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...神に呪つてやるに限る...
薄田泣菫 「独楽園」
...かれの許訪ふは今とし限るまじ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...高く空を限る雪稜を踏まえて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ようやくの事これは前足の助けを借りて餅を払い落すに限ると考え付いた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――よくそんな間抜けな事が考えられたものだ」「――それも樽(たる)を据えた家に限るね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敵には金のあるものを持つに限る――などと太平楽を言っておいででした」「フーム」平次は唸(うな)りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...漢字の字音をもって国語の音を写したものに限る...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...税金が関係する品物だけに限るのではない...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...唇に両手をあててじっとしているに限る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...多くはこの百石(名目のみ)以上の家に限るを例とす...
福沢諭吉 「旧藩情」
...故に厳密にその区域を限るべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...なんでも病人は自分のしたいと思う事をするに限ると...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...神社で行われるものに限るようにも見えるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...あれはその人に限る芸風で...
山本笑月 「明治世相百話」
...なんでも現金取引きに限るわ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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