...どうも旅は一人に限るらしい...
石川欣一 「山を思う」
...何故自分を見限るんか? それだけ正確と信ずる結論を有つてゐながら...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...いわんやその宗教はヤソ教に限るというにおいてをや...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...扨この誇大狂と云ふ病気は瘋癲病院に入つて居る金箔附の狂気に限ることであらうか...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...アルプス登山は草鞋(わらぢ)に限るといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...このくらいの長さの唄物に限る」「どうです...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...学生のときには講義も演習もやはり一生懸命勉強するに限るのであろう...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...田舎に落ち着いているに限ると思うな...
徳田秋声 「仮装人物」
...かかる連続の上に於て始めて吾々は限りなきものを限ることが出来る...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...云わば極めて透察力に富んだ直観が横たわっている場合に限るのであるが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ただに神通力を得た妖怪ばかりとは限るまい...
豊島与志雄 「文学以前」
...デンコウのお相手はあれに限る...
中里介山 「大菩薩峠」
...その理由いかにと尋ぬるに初学入門の捷径(しょうけい)はこれに限るよと降参人と見てとっていやに軽蔑(けいべつ)した文句を並べる...
夏目漱石 「自転車日記」
...子供だけにきく毒だつて無いとは限るまい」平次はそんな事を言ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――よくもそんな間拔けな事が考へられたものだ」「――それも樽(たる)を据ゑた家に限るね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伊香保へ春くるに限る...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...下手をするよりこのままそっとしておくに限ると矢代は言葉もなく黙っていた...
横光利一 「旅愁」
...よく湯に浸(ひた)すに限るんだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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