...豈(あに)悉(ことごとく)病的なる娼婦型の女人と限る可(べ)けんや...
芥川龍之介 「娼婦美と冒険」
...他方面に對する感受性が不知不識萎縮してしまつてゐるやうなことも亦ないとは限るまい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...何もごまのはいには限るまい...
泉鏡花 「歌行燈」
...品位ある娯楽を茶の湯に限ると云うのではない...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...やっぱりうまいのは家の晩酌に限るなあ」安子はちらりと流し眼で彼の顔を見た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...部屋にじっとしているに限るのだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...金もうけは独身に限るよ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その分裂と対立とが一定の共通のコースを想定しているその限界内で起きる場合に限る...
戸坂潤 「科学論」
...批評が必ずしも文芸批評乃至芸術批評に限るものではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...徳川期に於ては「武術」に限ることであって...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうして村々の森がこんもりとして畑を限る...
長塚節 「おふさ」
...紫檀(したん)黒檀(こくたん)の上等なる台のみには限る間敷...
正岡子規 「病牀六尺」
...「矢張お米さんに限るよ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...○昆布スープに用ゆる昆布は上等の菓子昆布といい極厚きものに限る...
村井弦斎 「食道楽」
...わずかな選ばれた者に限るからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...」「女は賞めるに限るとワイルドはいうからね...
横光利一 「旅愁」
...こんな時は鬱気(うっき)を退治して大いに快笑するに限ると...
吉川英治 「三国志」
...「なにしろ万全を尽くしておくに限る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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