...限りない憎悪(にくしみ)の光が宿っているって...
池谷信三郎 「橋」
...八月の限りない干潟を蹴つて遠く滑る...
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...思い出しても歯ぎしりしたくなるような不快な思い出は、数限りない...
梅崎春生 「桜島」
...日を経るにつれて私の野心は限りない驚嘆と敬慕の念に変って行った...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...また限りない瞑想の朽廃へおちいるときでも...
大手拓次 「藍色の蟇」
...數限りない蚤が跳梁して困つたとの話であつた...
高濱虚子 「横山」
...お島は限りない歓喜と矜(ほこり)とを感じずにはいられなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...一瞬間のうちに限りない歳月(としつき)を押しつめたようで...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...数限りない形体の連続を話したりした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...限りない幸福を味わっているからではあるまいか?いと小さきもの長崎の大浦天主堂の前を過ぎ...
永井隆 「この子を残して」
...どんな小さながらくたでも肉親のものには限りない思いがつながっている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...その人が無かったらこの研究が中絶したと思われる人の数も限りない...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...龍岡の温泉は私には限りない哀愁をそゝる...
濱田耕作 「温泉雜記」
...月日をばよそに雲涌く霧島の山にありとも告げずあらまし昨日といはず今日と云はず朝と云はず昼と云はず西からも東からも雲が涌いて変幻限りない様相を呈する霧島に来て居るとでも書いたら子供達は心配するだらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...我々はあの数限りない情欲に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...限りない民族がそれを知らずにいるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...数限りない人間に...
夢野久作 「白髪小僧」
...数限りない側道が謎めいた暗黒へと延びていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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