...さうして又限りない安らかな心もちとが...
芥川龍之介 「枯野抄」
...大人に限りない信頼を捧げてゐる...
有島武郎 「子供の世界」
...八月の限りない干潟を蹴つて遠く滑る...
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...子供は母親の限りない愛の対象となつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...思えば瞼に写る走馬燈は限りない絵草子を拡げます...
上村松園 「冷かされた桃割娘」
...それでも憶出(おもいだ)せば限りない追懐がある...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...私の限りない喜びであつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...その前に数限りない御馳走が並びました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...限りない楽しみのようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...限りないといふことにほかならなかつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...彼は数限りない動作で進んでいかなければならないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...また限りない愛情をもつて抱きしめることも...
北條民雄 「断想」
...まるで二滴の水が限りない大海にとけ込むように...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...心も体もとけて行きそうなうれしさと限りない恐れとかなしみとよろこびにふるえて居た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...女の童に就いて私はいつも限りない愛(いと)しい心の立ち帰ることを感じます...
室生犀星 「ザボンの実る木のもとに」
...限りない悲しみを現わした」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...限りないよろこびにふるえた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...既知の現実という牢獄から逃げ出して信じ難い冒険と限りない可能性をもつ魅惑の国へ行きたいという燃えるような願いを持っているのです...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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