...その時々に自分の人格に許された限りの誠實を盡して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...當つてゐる限りに於いては彼の意識して自ら苦しんでゐるところであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ファラデイの研究を一々述べていては限りがないほどに多いのですが...
石原純 「マイケル・ファラデイ」
...方三尺ばかりの箱に古本を詰め込んだのが数限りなく行列している...
辰野隆 「愛書癖」
...「被告の所有者たる襟は没収する限りでないから...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...その限り著しく反動化したことは有名な事実である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...舊紙幣通用本日限り...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...非常な天才でない限り...
中里介山 「大菩薩峠」
...現在の科学が間違っていない限り...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...出来る限りそれを避けたいと思った...
夏目漱石 「道草」
...四十二歳を限りとして...
野村胡堂 「胡堂百話」
...第三の話の選手「道具立てが奇抜だから話が奇抜だとは限りません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...牛角力(コンバ)に関する限りあまり大きな法螺(ほら)は吹かないであろう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...私は力の限りあなたに追ひ付かうとして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その兩方のものから限りなく養はれてゐる我々の實存を...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...限りある従って完全な活動にまで赴(おもむ)かせる...
三木清 「語られざる哲学」
...それは「内からして」限りなく発展するものであり...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...ブックメイカアでない限り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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