...その限りに於いて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...限りもない明るさの中にどこともなく...
石川啄木 「詩」
...思えば瞼に写る走馬燈は限りない絵草子を拡げます...
上村松園 「冷かされた桃割娘」
...僕らはこの家に関する限り...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...鳩の追跡は鷹ででもない限り到底不可能であるから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...また「街(まち)のルンペン」をその与えられたる限りにおいて観賞することに努力すべきであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...即ち形而上学的原則に関わる限りは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私の方から別れてゆかない限り...
豊島与志雄 「復讐」
...それは当然見ていた二三の者に限り...
中里介山 「大菩薩峠」
...見渡す限りに有りとある物を封じ了(おわ)る...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...彼等が自由詩を「散文で書いたもの」と見る限りに於て正當である...
萩原朔太郎 「青猫」
...でも聞いた限り、怪しい人は誰もいませんでした」「それじゃ、別な方法でやっています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...支那はおそらく長い間その法律と制度との性質が許す限り富んでいたのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私を限りなく苦しいものにした...
三木清 「語られざる哲学」
...しかるにこの地方にあるレマタン川に限り...
南方熊楠 「十二支考」
...知る限りのことを...
吉川英治 「新書太閤記」
...町と道のつづく限りつづいている土下坐の人影は...
吉川英治 「新書太閤記」
...なおこれに所持する限りのものは...
吉川英治 「新・水滸伝」
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