...僕不敏といえども貴兄の奮励に従い吾(わが)生のあらん限り事に従わんことを神かけて誓約可致(いたすべく)候...
伊藤左千夫 「師を失いたる吾々」
...私達の一家は全く心細い限りでした...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...多数であるが故に特に一定の性質を有たされた限りの多数こそ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...こういう根本概念が使われ得る限り...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...彼はコルネイユ師の限りない我慢を利用し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...沖では聲を限りに叫ぶのが聞える...
長塚節 「須磨明石」
...身も魂もこれ限り消えて失(う)せよと念ずる耳元に...
夏目漱石 「薤露行」
...殆んど地上で想像される限りの美しい通観(ヴィスタ)があった...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...楽しき限りのレコードである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...絶対に都市の城壁の中に閉じこめられているのでない限り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...精魅らかの少女を愛する事限りなし...
南方熊楠 「十二支考」
...自分は昼でも夜でも根気の続く限り机に向って原稿をかかなければならない彼は...
水上滝太郎 「遺産」
...台所の手帳弦斎曰く料理の法に限りなし...
村井弦斎 「食道楽」
...鼻に動的の表現が無い限りどうにも誤魔化しようが無いのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...生涯互(たがい)に独身主義を守って只一時限りの……又は売り物買い物の低級な性愛や性欲で満足を買って行くがよろしい……と云いたくなりますが...
夢野久作 「鼻の表現」
...門や築地(ついじ)の壊された所は限りもありません...
吉川英治 「親鸞」
...西行(さいぎょう)のごときさすらい人とならない限りは...
吉川英治 「親鸞」
...見る限り一面の浅瀬が岩を掩うて流れているのはすがすがしい眺めであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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