...其内に私部主從は渚より二十間許り離れた木立の蔭に馬を降りる...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...乗客は各自に車扉を開いて降りる...
伊藤左千夫 「浜菊」
...僕らはそこで土手の下へ飛び降りる予定なのです...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...傾斜の激しい氷面を降りる時になど...
谷譲次 「踊る地平線」
...降りる人を待つだけの時間さえ惜しむように先を争って乗り込む...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...だらだら坂を降りると...
豊島与志雄 「田園の幻」
...金を取出して「降りる...
直木三十五 「南国太平記」
...一低い樅(もみ)の木に藤の花が垂れてる所から小徑を降りる...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...坂を降りると飯田町通りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...谷村さんは、下へ降りる時は、まるで、鼡のようにチロチロと足音をしのばせましたが、別に誰も谷村さんが二階へ上つたのを見た人はありませんでしたし、降りたのも見た人はありませんようでした...
林芙美子 「清修館挿話」
...――渋谷の終点で降りると...
林芙美子 「泣虫小僧」
...そのときから降りるまでの間...
久生十蘭 「悪の花束」
...久我! 巡査に追ったくられて二階から降りるとき...
久生十蘭 「金狼」
...箱車から飛び降りると素早くあたりに気を配つたが...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...土間に降りる縁(えん)に出た...
森鴎外 「鶏」
...それをそっくり持って降りることも許されるのだが...
柳田国男 「故郷七十年」
...母は下へ降りるとき...
横光利一 「悲しみの代價」
...「だから南へ降りるのだ...
吉川英治 「三国志」
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