...午後は四時二十分着の上(のぼ)り列車を降りるのを常としていた...
芥川龍之介 「お時儀」
...沢山の支那人が降り口に押し合っていて年寄りの私などなかなか降りることが出来そうもない...
上村松園 「余齢初旅」
...とても飛び降りる気にはなれぬ...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...乗つてから降りるまで絶えずこれを心配して居る者は一人もない...
丘浅次郎 「人類の将来」
...秋ならば雁の降りる處...
近松秋江 「湖光島影」
...二階から馳(か)け降りると広場を横切って走って行きました...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...一團になつて飛び降りると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...危ない梯子を降りると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ベッドから降りると...
林芙美子 「浮雲」
...堤を降りると、とっつきの歪んだ床屋の前に、ポプラで囲まれた広場があった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...すぐ車から降りる...
久生十蘭 「悪の花束」
...馬車を降りると、てくてくと徒歩でいろんな鶏舎(とや)の後ろをまわって、ようやく玄関へ辿りついた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...やがて二人は停車場の近くで土手を降りると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...いっしょに飛び降りることはない!私 若宮さんと浮山君が喧嘩をした?舟木 若宮が電話をかけようとするのを...
三好十郎 「冒した者」
...小熊さんたちの降りる所だつたからです...
村山籌子 「三匹の小熊さん」
...小日向(こびなた)から音羽(おとわ)へ降りる鼠坂(ねずみざか)と云う坂がある...
森鴎外 「鼠坂」
...一歩一歩踏み降りる靴の下から煌めく火のような宝石の光りが飛沫を面に打ち上げて来た...
横光利一 「旅愁」
...――馬に」河原へ降りると...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索