...何か病室の消息(しょうそく)を尋ねるような表情をした...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...その後偶然フラリと鴎外を尋ねると...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...艶(つや)ッぽい節廻(ふしまわ)しの身に沁(し)み入るようなのに聞惚(ききほ)れて、為永(ためなが)の中本(ちゅうほん)に出て来そうな仇(あだ)な中年増(ちゅうどしま)を想像しては能く噂(うわさ)をしていたが、或る時尋ねると、「時にアノ常磐津の本尊をとうとう突留めたところが、アンマリ見当外(はず)れでビックリした...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...何故に鳴るかと疑ひを起して母に尋ねるが...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...「床屋へ行ったか?」と尋ねる...
太宰治 「正義と微笑」
...因縁を尋ねるとは言っても...
太宰治 「不審庵」
...討手の者がたまたまそこを通り合わせた村の老婆(ろうば)に尋ねると...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...尋ねるかもしれない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...物を尋ねるその理由を説明してみたりしてくれるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ファウストの中にどういう観念を具体化しようとしたかと尋ねる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...従って私は尋ねるが...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...さうして自分の当り狂言の古蹟を尋ねるのも面白いもので...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...よく尋ねるとボーラズを指(さ)したんで...
南方熊楠 「十二支考」
...一たいそれではお前は何のために入院しているのかと尋ねる人があったら...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...「知っている者は尋ねるにおよばない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...子供にもせよ紛失したものを尋ねるのに...
柳田国男 「山の人生」
...渓流に衣を濯ぐ女に途を尋ねるところ...
山本笑月 「明治世相百話」
...尋ねる邸は知れないし...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??