...渡りを尋ねる旅人の数は多うても...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...その後偶然フラリと鴎外を尋ねると...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...「蓑浦君、時間は?」私が近づくと、深山木は、まだそれを気にしているらしく、尋ねるのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...伯父さんの尋ねることに答えておくれ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...元を尋ねると踊りの晩に袖を引き合いからの夫妻(めおと)じゃないか...
鈴木三重吉 「千鳥」
...姉が却(かえ)って幸子に尋ねる始末であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...討手の者がたまたまそこを通り合わせた村の老婆(ろうば)に尋ねると...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...」「尋ねるって、いったい、なんのことなんです...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...どの国語でも尋ねる便宜はあるでしょう...
豊島与志雄 「反抗」
...弥勒寺(みろくじ)の門を入って人を尋ねるとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前の尋ねるその盲目(めくら)の先生はな……本当のことを言えばこの家にいるんだ」「エ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時律師が皆の者に向って尋ねるには...
中里介山 「法然行伝」
...言葉の通じぬ異国人に物を尋ねる程の困難を犯して...
牧野信一 「酒盗人」
...一たいそれではお前は何のために入院しているのかと尋ねる人があったら...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...もはや君たちの尋ねるべきことではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...爺さんも話さないし尋ねる客もない...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...「其許(そこもと)たちの尋ねる者は...
吉川英治 「剣難女難」
...尋ねる先のお家が知れなんだら――」眼を拭(ぬぐ)い拭いいった...
吉川英治 「源頼朝」
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