...九時頃に来た電報の「北海道官有林附与問題」といふのを...
石川啄木 「病院の窓」
...この一〇〇一の試問と難関をぱすした英雄にのみ西伯利亜(シベリア)経由の特権が附与されるのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...神に人格を附与する一契機がそこにも生じたであろうに...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...珍々先生は自己の廃頽趣味に絶対の芸術的価値と威信とを附与して...
永井荷風 「妾宅」
...赤裸にすべての権能を附与せんと試みる...
夏目漱石 「草枕」
...聴書等を実隆に附与しようといったのである...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...即ちある作品に商業的価値を附与する大まかな条件を列挙してゐる...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...之ニ附与スルニ動カス可カラザルノ通義ヲ以テス...
福沢諭吉訳 「アメリカ独立宣言」
...もしも今の上士の家禄を以てこれを下士に附与(ふよ)して下士従来の活計を立てしめなば...
福沢諭吉 「旧藩情」
...これに勘弁の力を附与し...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...あらゆる血と生活力とを附与して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...漁猟・廻船・出納(すいとう)・売買の支配を附与せられ...
柳田国男 「海上の道」
...地名に一定の漢字の附与せられたのは後の事で...
柳田国男 「海上の道」
...近畿と中国東部ではこれに山中と同様のタニという語を附与し...
柳田國男 「地名の研究」
...はたまた占有の後になって始めて附与したものかを差別してみることである...
柳田國男 「地名の研究」
...兵三万を附与した...
吉川英治 「三国志」
...寵遇(ちょうぐう)の象徴としてこれ以上な附与(ふよ)はない...
吉川英治 「私本太平記」
...丹波亀山の城に六十万石を附与され...
吉川英治 「新書太閤記」
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