...従つて「野性の呼び声」も僕には等閑に附することは出来ない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...しかし自分の持っている金を学校に寄附するとかあるいは病院に寄附するとかいうことは普通の人のなすところなれば...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...怪賊烏啼天駆の行方を厳探(げんたん)に附す一方...
海野十三 「心臓盗難」
...製艦費の補足として下附すると仰せ出されたのもこのときである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...富豪(かねもち)は善光寺へ仁王さんを寄附する事にした...
薄田泣菫 「茶話」
...これに附するに至りしなりと論ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...このブレインが群小宗教に寄附する金は人をアッといわせるほど巨大なもので...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...彼はかなりの人数の護衛者を身辺に附する約束をしたと信ずべき理由が我々の方にはあったのだから...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...末尾に短歌十五首を附す...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...読んでしまうと船の図書館に寄附するのだと佐治さん自身から聞いた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...これに大の字を附するは能くこれをして大ならしめざるのみならず...
正岡子規 「俳諧大要」
...まとめて章末に附することとする...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...碑図末に附す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後逍遙子は沒字に附するに埋沒若くは沒却の義を以てして...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...わたくしも此手紙の印刷に附する價値あるものたるを信ずる...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...――こういう、因縁つきの主従なので、吉宗に附するに、彼の隠し目付は、たしかに適役にちがいなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...「禁酒令を破った罪は不問に附すわけにはゆかん...
吉川英治 「三国志」
...数カ所に会堂を建て横瀬浦港をその周囲約二里の地の農民と共に教会に附すること...
和辻哲郎 「鎖国」
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