...お鈴の兄龜一郎が泣き附くやうに頻りに懇願したので決つたこと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...こうして温和しくその片附くのを待っているわけだ...
海野十三 「地獄の使者」
...当時の男の子に取っては一つのきまりが附く年齢(とし)である...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...即ち西に勢いの附く時である...
中里介山 「大菩薩峠」
...「絵馬(ゑま)」に「女体(によたい)」といふ小書が附くと...
野上豊一郎 「演出」
...その雪のくつ附く物を探しださない奴は...
野上豐一郎 「北信早春譜」
...覚めて後(のち)其と気が附く...
二葉亭四迷 「平凡」
...もう人情本も鼻に附く...
二葉亭四迷 「平凡」
...そんな風に気が附くと...
牧野信一 「明るく・暗く」
...片附くも片附かないもあつたものぢやない...
牧野信一 「或る日の運動」
...」さう気附くと照子はあたふたと降りてきました...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...何か用あり気に席を離れて階下へ降りて行つたのに彼は気附くと...
牧野信一 「父を売る子」
...と自身としての答えを執念(しつこ)くもとめている自分に心附くのであった...
「おもかげ」
...もし爆風をくらえば額の重さとガラスの破片だけで子供の一人や二人は結構片附くから危いことのないうちに処分しようと言っています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そしてヒョイと氣が附くと僕自身も...
三好十郎 「肌の匂い」
...」「死んでいる人が噛み附くことなんか...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...その中に昔とは劣る色々な性質を気附くことが出来る...
柳宗悦 「地方の民藝」
...手に附く糠の義であつたのを...
柳田國男 「食料名彙」
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