...そりゃ彼奴だってイフヒムに気の無え訳じゃ無えんだが、其処が阿魔だ...
有島武郎 「かんかん虫」
...と白き頸(うなじ)を鷲掴(わしづか)み、「この阿魔、生意気に人好(ごのみ)をしやあがる...
泉鏡花 「活人形」
...「いたづらな阿魔つ子めが……」と途(みち)の出会頭(であひがしら)に石を擲(な)げつけた女達が交(まじ)つてゐたといふ事を何かの本で読んだ事がある...
薄田泣菫 「茶話」
...此(この)阿魔奴(あまめ)...
長塚節 「土」
...お常の阿魔(あま)に熱くなりあがつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこの阿魔(あま)だか知らないが――」ガラッ八はそのまま女を追い立てるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手前はお徳の阿魔(あま)に魅入られたんだ」「親分」「判っているよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人間らしいのはお徳の阿魔(あま)だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小判で買物をした奴があつたら何うします」「えツ」「お角の阿魔(あま)ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰もあの阿魔を締め手がなきゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰もあの阿魔(あま)を締め手がなきや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」「みんなお栄の阿魔の細工だ――が医者は自分の身内の者の脈を取らないように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お楽の阿魔が入り込んだ一件(別作『平次女難』)ですっかり懲りているんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――猪之さんが一緒に逃げようと言つても、――お師匠樣はお前だけ勝手にお逃げ、私は人殺なんかした覺えなんか無いんだから、何處へ出たつて申開きが立つよ、人の言ふことを勝手に惡い方に取つたお前が惡いぢやないか――といふと、猪之さんは、阿魔(あま)ツ、俺をだます氣か、とお勝手から出刄庖丁を持つて來て――」少女は思ひ出したやうに、大きい聲を立てゝ泣き出すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太てえ阿魔で」「驚くな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何のあの阿魔(あま)が義理はりを知らうぞ湯屋の帰りに男に逢(あ)ふたれば...
樋口一葉 「にごりえ」
...「くそッたれ阿魔め...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...……もうこうなったら諦らめろよ」「……………」「俺の顔を見知って来たか……」「……………」「俺がドレ位の恐ろしい人間かわかったか」「……………」「わかったか……阿魔(あま)……」「……………」「……俺の云う事を聞くか……」「……………」「聞かねばこのまま突出すがええか……警察は俺の心安い人ばかりだ」白い手の力がグッタリと抜けたようであった...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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