...――阿諛(あゆ)は...
芥川龍之介 「芋粥」
...阿諛(あゆ)を逞(たく)ましうして...
巌谷小波 「こがね丸」
...エセックスは細心な注意をもって阿諛と偽善と引込み思案の世界にはいらなければならぬ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私はさように考えるものでございます」阿諛と感謝とこもごもに交えながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...阿諛...
太宰治 「道化の華」
...この庇護に酬いるに多少の阿諛をもってしたことは...
辰野隆 「芸術統制是非」
...阿諛佞弁を以て良民を欺罔し之を誘拐して窮地に陥ることを勉めつゝあり...
田中正造 「非常歎願書」
...何という阿諛追従...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...あらゆる阿諛(あゆ)や策略を用いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...相互阿諛(あゆ)の結合にすぎない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嫉視、反感、阿諛、利慾、その他さまざまなものが入交った告げ口、真偽とりまぜたものに尾鰭をつけ色合を変えた密告で、人の世の最も浅間しい姿だった...
豊島与志雄 「山吹の花」
...阿諛(あゆ)する世間が...
中島敦 「狼疾記」
...阿諛佞(あゆてんねい)の人」と評するし...
新渡戸稲造 「自警録」
...阿諛(あゆ)と諂佞(てんねい)に取巻かれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんな場合にも決して事をぶちこわすことのない阿諛で煙に巻き...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それを遂げさせ申す事阿諛便佞(あゆべんねい)の所為(しょい)なるべしと申候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...金、虚名、貪慾、無節操、乱倫、阿諛(あゆ)、奸争(かんそう)、佞策(ねいさく)、何でも、利にしたがって、嗅覚の漁(あさ)りに奔(はし)り、ばかばかしい人間の理想などというものを、極端にまで、軽蔑(けいべつ)し合った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...虚偽と阿諛に充ちた作品をさえ喜ぶ人々の喝采は...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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