...我等は対象に狎襞し阿諛し屈從するに止る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...奸譎なる者の阿諛便佞か――阿諛便佞を通じたる利己かである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...阿諛を使はなんだりするのは...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...エセックスは細心な注意をもって阿諛と偽善と引込み思案の世界にはいらなければならぬ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ちょっとした阿諛(あゆ)と賢い術策との白糸の網を張りながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかなる幸運もその阿諛者(あゆしゃ)を持たざるはない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...阿諛(あゆ)と諂佞(てんねい)に取巻かれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――齒の浮くやうな阿諛(あゆ)を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...阿諛(あゆ)と権謀の周囲で...
長谷川時雨 「九条武子」
...そのうちに含まれる阿諛によつてである...
三木清 「人生論ノート」
...虚言の害でさえもが主としてそのうちに混入する阿諛に依るのである...
三木清 「人生論ノート」
...今日もし私たちが阿諛(あゆ)的な賞讃など得られるとしたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...初め旧幕に阿諛(あゆ)し...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...阿諛(あゆ)の者を大敵とすること...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...富安(ふあん)などという阿諛佞奸(あゆねいかん)な輩(やから)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...阿諛(あゆ)の声...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...虚偽と阿諛に充ちた作品をさえ喜ぶ人々の喝采は...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...宮廷の阿諛迎合が漸次両者を離間して...
和辻哲郎 「鎖国」
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