...阿父様(おとうさん)が然(そ)言つてるんだから...
石川啄木 「鳥影」
...洋画家湯浅一郎氏の阿父(おとう)さん治郎氏のことだ...
薄田泣菫 「茶話」
...阿父(おとつ)さんとは打つて変つた酒飲みで...
薄田泣菫 「茶話」
...阿父(おやぢ)の大事な桜の木を伐(き)つて...
薄田泣菫 「茶話」
...阿母(おつか)さんも結婚前(ぜん)に宅(うち)の阿父(おとう)さんと一緒に温室に入つた事があつて...
薄田泣菫 「茶話」
...阿父様(おとうさま)に叱られますよ...
薄田泣菫 「茶話」
...アノ時阿父(おとっ)さんは何故(なぜ)坊主にすると仰(お)っしゃったか合点(がてん)が行かぬが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...其様(そん)な贅沢な事が阿父様(おとうさま)に願えますか?」「だってえ……尋常(ただ)のじゃあ……」と甘たれた嬌態(しな)をする...
二葉亭四迷 「平凡」
...そりゃ手紙で阿父(おとッ)さんにも能(よ)う言うて上げてあるから...
二葉亭四迷 「平凡」
...阿父の心懐に加担した...
牧野信一 「熱海線私語」
...ねえ君……」と阿父は思はず話相手にもならぬ私を...
牧野信一 「熱海線私語」
...阿父さんのことを口先ばかりの強がりで...
牧野信一 「父を売る子」
...」と笑出して、「阿父め、確に俺に是れだけ行る度胸(どきよう)が無いものと見くびツてゐたんだからな...
三島霜川 「平民の娘」
...私は貴嬢(あなた)や阿父様(おとうさま)に一番美味しい鮎を御馳走をするため近日の中(うち)に極く適当な日を択んで一番汽車へ乗って自分で釣に往(い)って足りなければ漁夫の持っている鮎の一番上等なのを買って匂(にお)いの抜けないように山藤(やまふじ)の葉へ包んで氷詰めにして帰って来て...
村井弦斎 「食道楽」
...しかるに今の世は阿父(おとっ)さんが洋服を着てシガーを吹かして西洋然としているのにその小児は天保時代(てんぽうじだい)の日本服へくるまって手も自由に働けず足も伸ばせない有様だ...
村井弦斎 「食道楽」
...昨日(きのふ)校長さんが君ん家(とこ)の阿父(おとう)さんは京の街(まち)で西洋の薬(くすり)や酒を売る店を出すんだつて...
與謝野寛 「蓬生」
...程なく歸つて來た彼等はわれ先にと『阿父さん...
若山牧水 「家のめぐり」
...阿父さんも急に老(ふ)けたし...
若山牧水 「古い村」
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