...阿父(おとつ)さんの博士もこれには閉口したらしかつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...阿父さんもこれまでよりはずっと善くして下さるので...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...ハハハハ阿父(おとっさん)には分らないよ...
夏目漱石 「虞美人草」
...阿父(おとっさん)が手紙で聞き合せるから――悲しがる事はない...
夏目漱石 「虞美人草」
...兄さんも阿父(おとっ)さんも故障を云やしない...
夏目漱石 「虞美人草」
...だからいつまでもこうやって阿父様(おとうさま)と兄さんの傍(そば)にいた方が好いと思いますわ」「阿父様と兄さんと――そりゃ阿父様も兄さんもいつまでも御前といっしょにいたい事はいたいがね...
夏目漱石 「虞美人草」
...カテリーナ! どうもお前の阿父(おとつ)つあんは俺らと仲よく暮すのが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...どうやら益々詳細に吾阿父の上に対照せずには居られなかつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...阿父さんのを出してやらう...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...阿父さんに会はう……」「…………」おそらく父親の意見だつて...
牧野信一 「滝のある村」
...」「阿父さんは空つとぼけるから厭になつちまふ...
牧野信一 「父を売る子」
...阿父さんは知つてるの?」「知らない...
牧野信一 「父を売る子」
...稀に朝起きをしたんで居眠りでもしてゐたんぢやないの?」「…………」「でも阿父さんだつたら...
牧野信一 「毒気」
...殊(こと)に貴嬢(あなた)のお家なんぞは社会の上流に立って如何(いか)なる人物とも御交際が出来ますから阿父様(おとうさま)のお心掛次第で貴嬢のために如何なる上等のお婿(むこ)さんをも択り出す事が出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...朗然(らうねん)と云ふ貢(みつぐ)さんの阿父(おとう)さんが...
與謝野寛 「蓬生」
...こんな阿父さんも御着に成らん様な衣類(きるゐ)や...
與謝野寛 「蓬生」
...今度は阿父さんの財嚢(かみいれ)から沢山(たくさん)なお金(かね)...
與謝野寛 「蓬生」
...『ふうちやん、違ひますよ……』と次の姉は一寸考へてゐたが、今度は私に向つて、『阿父さん、あれは正覺坊(しやうがくばう)ですつて、龜ぢや無いんですつて』『ほゝウ、正覺坊か』と何か知ら驚いた樣な氣持で私は返事したが、やがてわれともなく、『ふゝうん』と附け足した...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??