...阿呆らしいこと言ひなんな...
薄田泣菫 「黒猫」
...阿呆らしい...
薄田泣菫 「茶話」
...阿呆らしいものであった...
太宰治 「如是我聞」
...これもまた実に思いがけない滑稽とも阿呆らしいとも...
太宰治 「人間失格」
...「阿呆らしい! この土砂降り雨の中にだれが物好きにそんな余計なことをしくさる奴がある! おおかたお前があんまり居眠りばかりしよるもんだから狐でも悪戯(いたずら)しに寄ったんだろ」とろくろく相手にもならずに...
橘外男 「蒲団」
...阿呆らしい」権兵衛は足を停めた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...―――阿呆らしい...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...」「阿呆らしい、気イ付くやうな女だつかいな...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...」「阿呆らしい、人が見てたらあないに空惚(そらとぼ)けまんねんが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...………よもやそんな阿呆らしいことあらうとは思ひませんけれど...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...」「阿呆らしいもない...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...つまり、東京の女は、自分の洋装が、何うすれば板につくか、十分に研究しているが、大阪の女はあても、洋服きたら、と、人真似をするのが、文化、非文化の相違で、そして、大阪の女が東京の女を見ると、妙なつくりをして、やな、阿呆らしい、と思って家へ戻ると一寸、真似をしてみるのが、批判、無批判、自覚のちがいである...
直木三十五 「大阪を歩く」
...インテリはインテリらしくあればある程世間の前では阿呆らしい存在となつて来るのである...
中原中也 「作家と孤独」
...こんな阿呆らしいやうな絵草紙一枚だつて見かけよりや骨を折つとるんだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...川にはまるいふのは阿呆らしいやないか...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」「阿呆らしい...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...世の中に自治制位阿呆らしいものはないことになるのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...阿呆らしい、狂気沙汰(きちがいざた)と人が嗤(わら)おう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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